旅をしている人
田原 晋

詳しくはこちら

田原晋のひとり旅

明けましておめでとうございます
世の中今日から仕事初めらしいので、こちらもブログ初め。
1)元旦の朝、近くのお宮へ初詣、最近は朝お参りする人が少なくて気持ちがいい。鈴をじゃらじゃら鳴らしてお祈りして、おみくじを引くとなんと大吉、やはりうれしい。それから駅に行って新聞を全紙買って帰る。ひと頃にくらべるとずいぶん薄くなった。駅近くの大きなお宮には、すでに大吉をもらっているのだからと行かなかった。以上はこのところの毎年の恒例の行事。

2)2日、今日から開けているとのことで何時もの珈琲店へ行く。とても混んできたので早々に帰ることにしてカウンター席を立つと、隣がなんと知り合い。しかも10年ぶり、その隣は息子で高校生だと紹介してくれた、3児の母。お店にはよく来ていて女主人とも親しい、なんとも奇遇だ。今は子育てのコーチングをやっていて本も4~5冊出していると言う。ホームページを教えてもらう。
 「子育てコーチングくらぶ<ダブルス>」、すっかり感心した。デザインは美しくさっそうとして、おもねていない。といって見る人を同格の仲間と思っていることがわかって、安心して声をかける気になる。その仕組みもきちんとされていて、からかいや悪意は自然に排除されるように考えられている。何より子育てという未知の行為に対して、このような援助のシステムがあることはすばらしいことだ。母にもまして義母には相談できないことも、できない人も、多いだろう。また近所との付き合いもないだろう。それが先生とか相談所といった上下の関係でなく、声をかけることができる。ネット社会の、もっともすばらしい部分がここにあると思った。こういう仕組みを生み出すアラフィー世代を見ると、この国の将来は心配いらないなぁとすっかり明るい気分になる。
*ご興味を持たれたら、上記の名称で検索してみてください。
 それに比べると、わがブログの生硬さがなんとも気になるというか申し訳なくなる。友人に散々指摘され文句を言われているのだが、今年こそホームページを作れということ、それが大吉の指示するところかなと思ったのでございます。

3)そして昨4日の夜「吉本隆明語る」という特別番組。彼のここ数年は自分の老いをあらわにして、人間の老いを捕らえようという思いが痛いほど伝わっているのだが、84歳の今回はこれだけは語っておかねばならならいと思われたようで、車椅子で登場なさった。その3時間の熱弁を1時間にまとめたもの。
  語られたことは、言語の中でコミュニケーションに役立つものはごく一部に過ぎない。考えること感じること知ることも言語の大切な役割だが、現在はその中でコミュニケーションだけが問題にされる。これは人間にとって危険なことだ。伝える以外の役割を忘れてはいけない、ともかくそのことを口すっぱく語られたように思った。わかりやすさだけが強調される現在の状況に、危機感を抱いておられることにあらためて驚かされた。
 現在の世界のどんなことが、彼が心配していることなのか、ひとつひとつ考えてみなければならないようです。コーチングというシステムは子育てに悩み考え相談しまた考えてたどりついたシステムと彼女は言っている。ホームページはコミュニケーションのためであると同時に、意見を聞き考え、自分たちを変更するためにもあるだろう。またこちらのことで言うと、短時間でいろんな場所を効率的に見ようとすると、ツアーという旅のシステムになってしまう。だがそれは旅とは違うものではないか、そういう思いがやはり残る。
それより現在、社会のシステムがあらゆる部分で問題を起こしている、経済も政治も戦争も、そのことを考えろということなのか。朝日の新春対談 吉田秀和、丸谷才一を援用すれば男がつくったシステムを見直さねばならないということになるのでありましょうか。大吉の年は早々に忙しいものになったなぁと思うことしきりです。

コメント(0)
トラックバックURL:https://taharasm.com/20090105173608.html/trackback/

ページトップへ