旅遊びの合間に・最近の日本(改)
2009年3月30日
シシリー、チュニジアの旅から帰って、いまそれをまとめているところですが、最近のこの国のことについてどうしても気になることがあるので、それを書かせてください。いえ今日も千葉県知事が保守系の人になっています。
いえ、現在のこの国でいちばん緊急の問題は、子育て(出生率)若者(教育・就職)高齢者(年金・医療)環境(温暖化)への抜本的な対策でしょう。これは現在の国家の仕組みを変えなければ対応できません。現在の省庁を維持したままの縦割りの発想ではどうしようもないところまで、この国はすでに追い込まれています。
これをなんとかしようとしたら、これまでの自民党政権ではどうしようもないことはもうはっきりしています。天下りの器になっている公益?法人ひとつすらつぶすことが不可能なようですし、組織全体を考えることは結局骨抜きにされるばかりです(人事庁の設置すら)。道路財源の見直しも将来への見通しのないまま、うやむやになってしまいました(高速道路の値下げ)。
これはもう民主党政権(これまで政権に関わっていない人たち)にトライしてもらう以外に方策はないと考えていました。そこに小沢さんの問題です。
これに動いたのは、国家の組織であることに、どうしても空恐ろしさを感じてしまいます。政権が変わっていちばん影響をこうむるのは官の組織だからです。しかもそれを言及するのは、憶測に過ぎませんから誰もそれをきちんと論ずることができません。
この問題がおきて以降、自民党の民主党に対する論調はこれをチャンスとばかりに鋭いものになるかと思うと、そうはなりません。じっと民主党自身の対応を見守っているかのようです。下手に動けば、自分たちにも火の粉が飛んでくるのではないか、そんな疑心暗鬼が感じられます。事実、二階大臣に及んでいます。政治献金はすべての政治家が受けていますから、すべての人にわが身に及ばないか見守っているかのようです。それを判断するのは人ではなく組織だから、それがどう対応するのかまるで予測できない、という感じです。
新聞の報道も同じです。何か憶測を話題にすることは不可能とあきらめているかのように、民主党内の紛糾ぶりを伝えるばかりで、この問題が及ぼすことについては論評をひかえています。
ああ、やはりこの国は、いざとなると普通では考えられないことになるのか、あらためてそう思っています。かくして生きている間に、その変革が見られるかもしれないと思ったことは、やはり夢だったようです。すべてにきちんとした判断は先送りしていく、戦争にまで至った時代の発想と、戦後に選んだ政治のあり方の選択とも何ひとつ変わっていないのではないかそう感じています。
たぶんそう言うと、あ、あなた民主党応援だったの、こんなところで政治を話題にするなんて、真面目ねぇ、と思われるだけでしょうが。
そんなことより日本に帰って、公園の樹木や街路樹の元気のなさ、建物の天井の低さ、そのくせすべてが人間までつるつるに磨き上げられていることが、気になっています。
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と、以上考えるまでもなく、これ「じじいのボヤキ」ですね。こんなことなかったら良かったのに、と言っているだけ、何の解決にもなっていない。起きたことはもうどうしようもないことだから、その上でどうするか考えるしか仕方がない。
と思ったら、やはりさっさと辞めて、新しい党首でやり直すしかない、その方が真っ当でしょうね。と今朝の朝日では、立花隆さんがおっしゃってる、やはりその方が前向きですね。