旅をしている人
田原 晋

詳しくはこちら

イタリー(シシリー島)~チュニジア0902~03

イタリア(シシリー島)~チュニジア
  昨年のクロアチアからイタリア半島の背中をバーリ、レッチェまでアドリア海岸を一回りして、
  アマルフィ海岸とナポリを回った旅の続き、半島側から出発することにこだわりました。
            i=tourist information


1・2月18日(水) 六甲is発 11:18~関空着12:15 
アリタリア航空AZ793便:14:00関空~19:00 ローマ (ターミナル C・所要: 13時間)
AZ1161便: 21:35 ローマ(A)~ 22:50 レジオカラブ(所要 1時間15分)
関空発の便、これまでは個人旅行者は集めてくれていたが、そういうサービスが成立しなくなったのか、周囲はツアー客の皆さんでほとんど話もしないで過ごす。学生さんもみな団体旅行のようだ。
 イタリア半島のつま先の町・レッジョ・ディ・カラーブリア(レジオカラブ)、機上からは海岸に美しく輝いていたが、田舎町に東洋人が降りてくるなどないことらしく荷物を開けさせられる、単なる興味の対象、日本と中国の違いも知らなそうだった。バスはなくタクシーはホテルまで20e。
予約のホテルは思った以上に安宿で、部屋は狭く何もない(10eur値切る)。Hotel Lungomare泊60

2・2月19日(木)レッジョ・ディ・カラーブリア~メッシーナ
 ホテルをチェックアウト、思った以上に寒くカイロなど防寒体勢。荷物をあずけたまま海岸遊歩道を歩く、夏はにぎやかだろうが今は寒風の中。海峡は思ったより広く白波、雪をかぶったエトナ山?がそびえている。
img20090404205158702
外れまで行き中心の商店街を引き返す、商店はまだ開いていないのに老人と若者が多い、不況か。唯一の見所の国立博物館は海底から引き上げられたギリシャ難破船の遺品展示、大きな銅像は見事、こちらは老人で無料、申し訳ない気分。11時フェリー乗り場へ、小さな船がしょっちゅう出ていると思ったら、大きい船らしく2時間待ち、町へ帰ってカフェで昼食。13時の船が来ず騒然とするが、13時半別の船が来る(別の乗り場へと急いだ人たちはどうなったのだろう)。
 30分の船旅で到着した対岸のメッシーナの町は一転して豊かで美しい、中心のドゥモへ向かって歩けばホテルはあると思ったが、結局同じ距離を帰ってやっと見つける(後で調べると港近くに多かった)。部屋ははるかにきれいで満足。町を歩き、夕食は空腹でレストラン開店まで待てず、サンドイッチを作る肉屋があったのでそこで済ます、ハムがおいしい。夜もう一度お茶をしに、にぎやかな町へ出てみる。
  Hotel Cairoll泊 40

3・2月20日(金)メッシーナ~タオルミーナ~カターニア
 町への未練はあったが出発、バスは10:45発。海岸の避暑地の町を行ったり来たりしながら進む。やがて山がせまり昨年のアマルフィー海岸のようになり14:00やっと高級保養地タオルミーナ到着(1時間半の距離なのに)。バス時間を調べ、キャリーバッグをバス停のベンチにチェーン錠でくくりつけて町歩きに出発。まず斜面のギリシャ劇場、借景が見事(この旅は遺跡が多かったがギリシャでスタートでき幸運)。
img20090404205230580
img20090404205256261
沢山の観光客に驚きながら中心の商店街を歩く。日本人もいる、レンタカーの旅との3組の中年カップル、また高校生の息子をつれたお母さんなど、皆さんここで泊まっている。昼食は海を望むレストラン、魚のグリル、サラダ、エスプレッソ、25e満足。
img20090404205323200
バス停に急ぎ15:45出発、カターニア着18:00、バスで町の中心へドゥモ広場近くのホテルに飛び込む。散歩、シシリー第2の町美しく趣きあり、夕食はホットサンド(たくさんの材料を並べた簡易食堂、結構おいしかった)。夜ホテルでお湯をもらえず、ポットを借り近くのカフェでお湯をもらいロビーで日本茶にする(なんともおもろい経験)長い1日だった。        Hotel Savoa泊 65

4・2月21日(土)カターニア
 町を歩く、西のエトナ山(活火山3323m)が朝日に輝いている、全景を撮りたいと歩くが果たせず(午後広場横の博物館屋上から見えることがわかるが、雲の中)。ドゥモ広場、その横の市場、ベッリーニ劇場など~駅まで歩きiで明日からの行程を調べる。昼食はイカ墨のパスタ、小魚のフリッタ(揚げ物)、チョコレートアイスにコーヒー、25e満足。夕食はお湯をもらったカフェ(憶えてくれていた)でアランチーニ(ライス・コロッケ)、夜またお湯をもらってお茶とビスケット。  Hotel Savoa泊 65
img20090404205441533
img20090404205512531

5・2月22日(日)カターニア~シラクーサ
 南の町シラクーサに日帰り、7:55発の列車9:30着。ギリシャ、ローマの遺跡のある考古学公園(劇場、円形闘技場、石切り場など、沢山の人)。正午頃町の中心であるオルティージャ島へ、お祭りで子どもは仮装、広場では子ども楽隊、大変な賑い。海辺のレストランで海鮮スパゲッティを注文すると特製(ホイル包みで出てきた)満足して広場に帰ると、嘘のように誰もいなくて風に舞う紙くずだけ。商店もみな閉まっている。ドゥモに入ったり細い路地や海岸遊歩道を歩いて、17:40発の列車19:00着。
img20090404205352625
img20090404205418992
今晩は何時ものカフェ奥のレストラン、ローストビーフをメインで、前菜に小魚のフリッタを頼むとそれもメインのメニュー(魚の方が高いのだ)、魚を半分食べたところであきらめ(おいしいけれど、日本人には量が多いと謝り2皿へ)デザート、コーヒーまでで30e(残したのをフォイルで包んでくれた)カフェの皆さんに明日出発を告げ、お礼を言って引き揚げる。     Hotel Savoa泊 65

6・2月23日(月)カターニア~カルタジローネ~ピアッツァ・アルメリーナ
 朝食時、日本人の娘と老母、レンタカーで回っているとのこと。さすがイタリア、言葉が堪能そうな方だ(このホテル日本人が多かった)。チェックアウト、3泊(珍しい?)したためか安くなっていた。
バスは9:00発、陶器の町カルタジローネへ、牧草がなだらかな曲線を描いている10:30到着。荷物を預かってもらい町へ、州立陶器博物館(月曜だが開いていた)、スカーラ大階段(踏み板は大理石、蹴上げが陶板タイルで142段)の上で、昨日のイカのフリッタとパンなどで昼食、おいしい。
img20090404205538946
午後の店は休み時間、行く場所もなく15:30のバスで、ピアッツァ・アルメリーナへ。
16:30着、寒く雨。飛び込んだ目の前のカフェで目当ての古代ローマ別荘はオフで閉鎖中とのこと。ホテルはバスから見えた看板で、ほとんど閉店状態。夕食は強い降りの中近くのカフェでサンドイッチ(目の前で作り焼くのが一般的)皆さんの親切なやさしさが悲しい。   Hotel Selene泊 40
 *ピアッツァ・アルメリーナ・郊外にローマ時代の貴族の館、すべてに見事なモザイク画。

7・2月24日(火)ピアッツァ・アルメリーナ~アグリジェント
 まだ雨、バスは8:30,8:40,11;00とのことで(別荘はあきらめ)8:40発。学生さんで満席、このあたりの中心町エンナ9:30着(降ろされたのは新しいふもとの町Bassa、古い山の上の町Altaは遠い)カフェのおじさんが列車の駅へ行くことをすすめ、客の一人が送ってくれる、雨はあがったが積雪だ。なんと直行の列車がすぐ来る12:30アグリジェント到着(今日中に着ければラッキーと思っていたのに)。
 ホームから駅舎へは階段かエレベータという地形。ホテルはフンパツして遺跡内の4つ星を目指すが、たどり着いた先はオフシーズン修復休暇中。別を紹介してよと言うと同情したのか、車で送ってくれる。何度も電話してたが着いたのは海を見晴らす郊外のリゾートホテル(レンタカー客用か)、仕方ない。
150が2泊することで100になる、バルコニー付の真っ白な部屋。雨模様で寒いが時間がある、バスで遺跡地区に戻り博物館をゆっくりと見る、ショップも良い。駅で時間を調べて、ホテルに帰る。夕食はホテル(格好いいがうまくはない)だが最新設備は快適(ホテルらしいホテルは最初で最後?)。
                    Hotel Kaos泊 100
 *アグリジェント・海を望む丘の数キロにギリシャ神殿群が建ち並ぶ、シシリー観光のハイライト
img20090404205603443
img20090404205634689

8・2月25日(水)アグリジェント
 バス停でホテル客の一人に乗せてもらい遺跡へ、まだ人は少なく雨に濡れた神殿が朝日に輝いている。配置に感心しながら歩く、タイマーをかけて記念撮影も。昼前園内のカフェ、風の音を聞きながらカプチーノ、ここをカルタゴが攻撃しカルタゴはローマに破壊されたのだと感傷的に。メインを終わり門外の地区を歩いていると雨、どんどん強くなる。あきらめて駅上の商店街へ。昼食はトラットリア、魚を選んでグリルに、前菜とデザートは並んでいるのを自分で選ぶ、アクア、コーヒーを入れて28e(チップを入れ3,600円)満足。ただ商店は休み時間、することなくバスを待つが来ない、休日でバスはないとのこと。タクシー20eで帰り、苦情を言う(教えなかったことに)、最初は反論したが最後には謝った。部屋でお茶、雨はまだ降っている。                   Hotel Kaos泊 100

9・2月26日(木)アグリジェント~パレルモ
 快晴、チェックアウトして8:40バスで出発。遺跡地区バス停のカフェに荷物をあずけ、昨日行けなかったローマ遺跡へ、現在もモザイクの修復中だ。博物館ショップに寄って、カフェに帰ると日本のツアー客何組も、みな同じ時間割だ。こちらは10:40発の列車、途中山は白い、13:00パレルモに無事到着iは休み(ここのiは気分で開いたり閉まったりしているようだ)。ホテルを決め(やはりこれまでより高い)、昼食は今回初めてのピッテリア、うまい安い10e。港へ行きチュニス行きの船を調べる。チケットまで求めることができ(4人部屋69e)、ようやく旅程が確定できホッとする。
 夕食はいかにも田舎料理というレストランを見つける。言葉がわからないまま、前菜(クレープ付)1皿(スパゲッティ)2皿(いかのフリッタ)デザートのフルコース50e(後で見ればいちばん充実した夕食だった。次に行こうとして場所がわからず断念)、トロトロになって22:30就寝。
             Hotel Posta泊 80
  *パレルモ・シシリーの中心都市、キリスト教ムスリムなどの文化が複層した都市として有名。

10・2月27日(金)パレルモ
 町歩き8:30出発。歩き方の指示に沿って旧市街へ、赤ドームの教会、モザイクの豊富さ徹底ぶりはやはり見事。
img20090404205707335
img20090404205831754
img20090404210037074

昼食はスープ、サンドイッチ、デザートの簡易コース12.5、
img20090404210008882
午後も王宮など。日本の青年に会う、彼も同じ便でチュニジアへ行くとのことで再会を約す。夕食は蛸のリゾット、サンドで簡単に済まして、マッシモ劇場へ(iの指示が間違いで、すでに始まっていて結局入れず・係り100e出したら入れてやると言うから出すと言うと顔色変わり最後に謝る・黄色人蔑視が透ける?)。部屋でお茶。
                    Hotel Posta泊 80

11・2月28日(土)パレルモ~チュニス行
 宿チェックアウト、町歩き2日目。教会(いろいろ訪ねたがロマネスクが好きだ)、現代美術館Riso(シシリー美術68~08展で楽しかった・ショップ、カフェで時間をつぶす)、最後は植物園(疲れている時は入場料のいる場所が安心だ。椰子やサボテンなど熱帯植物が屋外で育っているのを見ていたが)バオバウの並木があった。初会見で以前から幹の曲面に触れてみたいと思っていたが、なんと表面にはびっしり棘があってそれを拒否していた。何となく納得させてくれた。
img20090404210106044
 18:00港へ、通関に手間取って乗船は19:30出港は21:00。昨日会った佐藤さん、会社を辞め故郷へ帰る前の1年の旅と言う30代、チュニジアはカルタゴ遺跡と砂漠を見るのが目的。4人部屋、皆さん荷物がない運転手かな、話できず。夜中結構揺れていた、一人トイレに駆け込んだから酔ったのか。
                          船中泊 69

旅先:
コメント(0)
トラックバックURL:https://taharasm.com/20090402144037.html/trackback/

ページトップへ