応援の旅・サムライ ジャパン
2010年6月27日
行きたいけれど行く勇気のない南アフリカ、そこでのワールドカップ。こちらもジャパンを応援しているのですが徹夜はしない、というよりできない。第3戦は目を覚ましたら5時半で、テレビのチャンネルを探しているうちに終わってしまって、インタービューだけを生で聞いたという、なんともお粗末な朝でした。
それはともかく、やはりそこに日本を見るのですね。小さな身体を補うようにちょこまかと走りまわって、逃げまわるようにパスを交換する。それをサッカーはチームスポーツであることを証明するなんて言ってみせる、そう理屈をつけないと納得できないのですね。でも結局は個人の力が強健でなければならないことを認識していて、最後に選ばれたのは接触に強い者でジャンプしても奪いあっても、負けていないのに感心する。以前はすぐにコロコロころんでいたのですよね。
さらにその格好のいろいろなのがいかにも日本だ。金髪もくま取りヒゲもチョンマゲもいる。サムライばかりでなく、農民やサラリーマン風もいる。さすがカブキや宝塚を生んだ国だと、その伝統を思い出す。決勝まで残ったら、みんなお化粧したり、のぼり旗を背負って出場しないかなぁ。アフリカの人たちは、喜んでくれるにちがいないけれど。
あ、サムライジャパンと言うけど、ほんとうはサラリーマンジャパンと言うほうが正しいと思っていた。でも確かに、中にサムライもいるのですね。勝利した後に「思ったより、うれしくない」とわざと言ってみせたり、どちらが蹴るか言い合ったり、点を取ると約束をしていたからパスをしたとか、こういうメンタリティを持ってしまったのが武士なのですね。
サムライは一朝一夕に生まれない。また全員がなることはできない。それは常に意識して努めていて、無意識になるまでに時間をかけねば生まれないものだ。せっかくの機会だから、そういうことまで気付いて欲しいものだ。