応援の旅・サムライ ジャパン続
2010年6月30日
とても残念だけど、サムライジャパンは負けてしまった。PK戦まで行ったのだから、負け方としては見事なものだ。お互い並んだら体格差は歴然だから、よくやったと言うことができる。
それにしても国中の人がこれほどに熱中することはない。街へ出て見知らぬ人と、この話題なら話しあうことができる。「ニッポン、残念だったね」と話しかけられて怒る人はいないだろう。
2010年のサムライジャパンは、すべての人の記憶に残るに違いない。10年後20年後、この話題を年令性別に関わりなく話しあうことができる。この役目を、映画も流行歌も他のプロスポーツももう失っている。といって政治とか経済が、これほどの熱狂を呼ぶことは幸せなことではない。
そういう意味で、彼らがしてくれたことは、今話題にされている以上にはるかに大きくて深い。貧困も自殺も多いが、この国は、とても平和なのだ。アフガニスタンもメキシコ湾も、まだはるかに遠い。