旅の前に・地中海4回目
2011年2月11日
・地中海4回目
すっかりご無沙汰していますが、次の旅の計画をしています。地中海の4回目、今回はスペイン、バルセロナからマヨルカ島へ渡り、バレンシアに戻って、海岸を通ってジブラルタル海峡へというコース、できれば対岸のモロッコにちょっとでも寄ってみたい(日帰りできるとか)と思っています。一応地中海なのだから、今回はアルハンブラもセビリアもコルドバにも立ち寄らないつもりです(ここは以前に連れ合いと一緒に行った場所なので特別な思い入れがあって、ちょっと行ってみるという気分にはなれません)
それでも最後はマドリッドへ、なんと初めてなのです。前回(09年)行こうとしたら日本人のパスポート狙いの羽交い絞め強盗が頻発しているとのことで、強く止められてあきらめました。ここはプラド美術館のゴヤが第1の狙いです。とくにちょうど私と同じ年齢、もう耳が聞こえなくなってから自宅の壁にただ自分のためだけに描いたという黒い絵のシリーズをじっくりと見たいと思っています。堀田善衛さんのゴアを読んで以来のぜひ見たいと思っていた作品にようやくお目にかかれます。
ということで、今回の地中海の旅は前後をまるで違う旅にはさまれることになります。最初のバルセロナはやはりガウディ、まだ見ていない作品を追いかけることになりますし、ロジャースやヌーベルの作品も見ようと思っています。
旅が1色だけにまとまらないのは、仕方のないことですが、年を重ねると自分の思いもいろいろに加わってますます複雑になるようです。考えてみれば生きていくということがもうそんなものですから、毎日の感覚をぶら下げたまま旅をしようとすれば、これは避けられないことのようです。
それより風邪がながびいて、なかなかすっきりしないのが何より悔しい。すぐ息切れするように思うし、体力が落ちていて、バッグやリュックをこれまでのようにまったく気にすることなく持ち運びできるか、そこから気になっています。こうやって、年をとっていくものなのでしょうね、やだやだ。
出発は21日、帰国は3月11日頃。