「世界ひとり旅のやり方番組を」
2012年5月4日
「世界ひとり旅のノウハウ番組を」
テレビを見ていて、旅番組がますます多くなっているようだ。団塊の世代が老後を迎えて、時間に余裕のある方が多くなっているためだろう。でも、それらは「いいだろう」「こんなにいい場所があるよ」と羨ましがらせてはくれるが、その行き方についてはまるで教えてくれない。タレントさんの冒険旅行や、ひとり街歩きはあるが、肝心の行き方については口をつむいいだままだ。料理番組なら、その作り方、レシピを付けるのが常識なのに、おかしなことだ。
結果行きたい人は、ツアーで行くことになる。それは番組で見せ、羨ましがらせたものとはまるで違う旅になる。そのことを行く人はわかっていながら、仕方ないと思っている。でも、それをあえてトライした人から見れば、それはごく簡単に誰でもができることだ。旅行会社が商売のために言うのは仕方がないが、テレビ会社とくに公共放送のNHKには、むしろ逆の方向が求められている。
また時間のない若い人の旅では仕方がないことだろうが、最初から最後まで予定をしっかり決めて、ホテルもすべて予約して行く。これもフリー旅と呼ぶらしいが、これはツアーとほとんど同じだ。最初の夜のホテルの予約は当然だろうが、あとは歩きながら決めたいものだ。どの町に何泊するかは、行ってみないと決めようがないではないか。
世界をひとりで旅をするというと、喋れないから、不安でしょうと、すべての人がおっしゃる。これも誤りだ。世界は旅をしようと思うすべての人、つまり喋れない人にも開かれている。
それを伝える番組、その決心を後押しする番組、こんな旅なら私だってできそうだと思える番組、それが求められていると思っているのだが、いかが。
もう何年も前から同じことを思っているのだが、いっこうに実現しない。悔しいことだ。