旅をしている人
田原 晋

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1211中国・湖南省

今回の旅で思ったこと・2
旅行記を書いて思ったこと(正月雑感)

 今回の旅行記、帰ってからまとめるまでにずいぶん時間がたってしまった。その間に、支援者である陳新君から手紙があって、それに答えたりしことも加わるし(なんとデモに参加したとのこと、いささかショックだが、彼なりの思い込みがあるのだろうし、こちらがどう思うかまで心がまわっていないのは確かだ)、その後の社会状況が大きく変化したことも思考に影響を与えている(1.中国のトップの交代 2.島を挟んでのにらみ合いの続行 3.総選挙 自民党の選挙中の言動と政権獲得後の言動の変化 などなど)。
 ともかく今回の旅行記は、これまでになく思い込みが少なくなり、すべてに客観的というか他人の目で眺めている。最初の訪問から5年たって、湖南省は3回目だから、当然といえば当然だが、結果として言えるのは、中国をまた長所も欠点もあるごく普通の国として見るようになっている。あらゆる面に良さを見つけようと前のめりになることもない代わりに、意識的に意地悪な分析的な視線を送ることもない~かな?
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 良いことも悪いこともあるのが普通だと、自分の国を見るのと同じように、その両面を眺めようと思う視点になっている。さらに言えば、それが冷たいものにならないよう、あくまでこちらも長所も欠点もある普通の人間であるという目を忘れないようにしようと思うだけだ。少なくも思い込みかが先にあって現実を見るのではなく、現実を見てからそこにどんな感情があるのか、どんな人が立ち現れるかを見ようと思っている。と思うのだが、それは願望で実際にどうであったかは自信がない。

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