旅をしている人
田原 晋

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旅遊びの合間, 旅のTシャツ

これまで国の名前を書いたものを並べてきたが、国の表示に実は文字は必要ない。国のマークや国旗は、ひと目でそれとわかる。星条旗、ユニオンジャック、トリコロールなど。でも、あまりに有名でお土産にはならない?着る気にもなれない?
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で、ご紹介するのは、ベトナム。赤い地色に黄色の星、これは国旗だが、もうひとつ地色がカーキ色、つまり軍隊色がある(色が悪くてゴメンナサイ)。赤は緋色というか、西欧の赤とは違う。カーキも明るく、どちらも灼熱の太陽の元での色彩だ。
観光客向けというより、土地の人向け、これを着ている人が結構いる。ほとんどが身体と同じく、陽に焼けてしまっていて、それがベトナム戦争を思い出させてくれる。でも決して暗いものではない。各地に建国の父ホーチミンの銅像があるが、にこやかに笑っている。ホーおじさんと呼ばれ、親しまれている。このように親しげな国家元首は他にはない?

だからこのシャツは、旅の途中で着るのにふさわしい。これを着ることで、親しさの表明になる?気がする。仲間に入れてもらえる感じがする。事実、皆さんはとてもやさしい。旅の途中、観光客だけのバスを止めて、土地の人が乗るバスにしたのだが(正しくは、小さな町を訪ねようとしたら、そうなってしまっただけ)、運転手さんは横の席をわざわざ空けてくれるし、乗客の皆さんもにこやか、休憩時には食事の取り方などを教えてくれた。

どうも最終的に勝利したのが、やはり大きいようだ。アメリカと中国(元)の侵攻のどちらにも勝利した世界で唯一の国とのことだ。それが、自信と明るさになっているのだろう。こちらも、各地の博物館を訪ねるうちに、ついこの国側に立って見てしまっていたりした。

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