1407フランスの旅で思ったこと・1アルケ・スナン王立製塩所
2014年10月27日
1)アルケ・スナン王立製塩所 Saline Royale d`Arc et Senans
スイス国境に近い森林地帯に、王立製塩所が計画された。18世紀、設計者はルドゥー、半円形の敷地に建物が配置され、それぞれの建物のデザインも直線と円形で作られている。現在から見ても、その抽象的な形体は信じられないほどに徹底的で新しい理想都市として知られている。
大量の薪を必要とするこの工場は、ほどなく石炭の時代に移ったためにそのまま放置され、現在の世界遺産として残ることになった(なにが幸いするかわからない)。
ローザンヌ行き特急が朝の1便だけ、田舎駅に停車してパリからの日帰り観光を可能にしてくれる。他の便で行くと倍の時間がかかる。フランス国鉄SNCFはこういう観光用ダイヤを組んでくれる。(コルビジュエのロンシャン教会にも同じようにパリから日帰り可能になっている)
10名くらいが降りた無人駅。キャリーバッグを引いて歩くが、すぐ到着。チケット売り場で荷物を預かってもらう。日本語パンフがあって感激。ゆっくりと見る。書籍で見た通りだが、こういう抽象形態の追求が18Cにあったことに、やはり驚く。ゆっくりと見て1時過ぎには見終わるが、12:30の電車は出た後。歩いたりカフェに坐ったり、最後は無人駅で1時間すわって待つ。
15:44やっと列車、2時間をかけてディジョンという町に帰り、そこでホテルを取った。もちろん予約はないが、ヨーロッパではこのような旅の方法は、ごく普通というか当然のこととして受け入れてくれる。