旅遊びの合間・公開講座6「アンチエイジング4・認知症と若さとは~」
2015年2月14日
旅遊びの合間・公開講座6「アンチエイジング4・認知症と若さとは~」
7回目は、認知症といういま私たち高齢者がいちばん心配している問題。忘れたことを忘れるのが、認知症だという基本から、3種ある(アルツハイマー、脳血管性、パーキンソン)というそれぞれの説明など、全体が要領よく説明されました。とはいえ、人のこころのことはこのように明解に考えられないのではないかという、日頃感じていることを尋ねたところ、思った通り臨床経験が多い方ならではのご返事をいただいて、感心しました。
この歳まで生きていると、忘れてしまいたいことや、自分に嘘をつくこともある。それを見越して接していただくことが必要だと日頃感じている。また、どんな薬が開発されたとしても、風邪をなおすように、すっきりと「はいなおりました」とはいかないだろう。せいぜい毎日の生活を活発に、周囲とのお付き合いの機会を多くしたいものだと思っています。
そして最終回の8回目は、まとめを兼ねての箴言集「若さとは?」。
これまで多くの方が言って来た「若さ」についての意見の紹介。かって松下幸之助が紹介して有名だったS・ウルマンの「青春とは人生のある時期のことではなく、心の持ち方を言う~」。ワーズワースの「幼い時も感動したが、今も感動している」という詩。Stand by Meの歌の紹介。そして「実年齢」「肉体年齢」「精神年齢」に分けて考える見方。なんとなく肉体年齢に片寄っていることが感じられる。
そして最後にユングの「われわれは、何時までも30才のまでの生涯に固執するのではなく、40才には40才の50才には50才の人間の年をフルに生きることが必要だ。60才には60才の味があるはずである。昔からあった「老人の叡智は」どこに行ってしまったのだろう。」 この終わり方は、お見事と感心しました。先生ご自身も若さを実行しておられるようで感心しました。
以上、半年におよぶ8回の講座は無事に終了。日頃から考えておきたい問題ですが、つい先送りしていますから、ほんとうにありがたいことでした。
次回からは、民博の講座。こちらは、旅に関わるお話でしょうから、ご期待ください。