旅をしている人
田原 晋

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旅の記録, 国内の旅, 瀬戸内の旅

   今年2回目の「民家を訪ねる旅」に行って来ました。こちらが30~40代の頃、写真家の山口正作さんを中心にした仕事仲間で、休日に徹夜で車をとばして能登半島や四国の山奥まで出掛けていました。当時は、過疎化が進んでいるとはいえあちこちに茅葺の集落が残っていて、住んでおられる住宅を見せてもらっていました。

   当時、いちばん若かったワーチャンが今回定年になったのをお祝いしての計画、前回の四国は直前になって、肝心の彼が行けなくなったので、再度の挑戦という5人連れの旅です。

 

    まず広島県の竹原市、ここは町並み保存地区になっていて観光客も多く、以前にも来たことのあるこちらたちはその変貌ぶりを話しましたが、このように残されていることは大変にありがたいことです。

    そこからフェリーで大崎上島へ、山田洋次監督が「東京家族」のロケ地として選んだ場所で、瀬戸内の原風景が残っています。さらに、フェリーで大崎下島へ、ここは当方も初めて。その御手洗地区は江戸時代からの海運の中継地としての町並みが残っています。山のせまった狭い場所に、家々が細い路地に立ち並んでいる趣のある風景に、傾いた太陽が光を投げかけてくれて、すばらしい景色を見ることができました。

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    もう一度フェリーで上島に帰って、温泉のある清風荘に宿泊。高台にあるそれは高度成長期の名残と思っていたのですが、いまや観光の波にのって結構な繁盛。中国からの客もあるとのこと、翌日の朝食時には白人の4人連れがいました。ともかく露天風呂からの瀬戸内の眺めは、はるかに島なみ街道が見えたりする、どこにもないすばらしさです。

    翌日の午前中、木次地区の集落へ。ここはますます荒れ果てて、最初に見た時から比べても、大きな変化で、びっくりしました。3階建ての町並みが、わずかに残っていましたが、これももう数年で消えていくだろうと思いました。そこからフェリーに乗って、愛媛県今治市になる大三島へ、ここには伊東豊雄博物館などがありますが、月曜日でお休み。道の駅でミカンや野菜を求めて、島なみ街道に乗って帰って来ました。

     関西からの1泊の旅としては、知られていないなかなかのコースです。

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