旅をしている人
田原 晋

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1410寧夏回族自治区~西安 の記事一覧

旅の記録, 1410寧夏回族自治区~西安, 中国・寧夏~西安20141012~1018

2014年関西日中・寧夏訪問交流ツアー

1・3年ぶりの中国

IMG_2387西安・南大門

 予想はしていましたが、大きな様変わりでした。寧夏の町ですら、といって寧夏がどこにあるかもご存知ないと思いますが、シルクロードが始まるとされる西安のさらに西北、乾燥した黄土高原地域にある回族つまりイスラム教信者が多い、中国の中でも最貧と言える地域です。

 その地域の行くまでは名前も知らなかった地方都市・呉忠さへ、都市計画による広い道路が碁盤目に通り、市役所やホテル、住宅が高層で建設されている。それだけの人口があるのかといぶかれるほどだが、どうやら周囲の土レンガやヤオトンに住んでいる人たちを、そこに移住してもらうつもりらしい。

 つまり昔からある畑と水路や樹木のある村の風景を壊してしまう計画のようだ。実際に訪ねた田舎の学校は3年前の賑わいがまるでない、生徒が20名になって先生も2人だけになっていた。

 どういう未来を構想しているのだろう、他人事ながら心配になってしまった。最後に寄った西安も、自動車が溢れ、スモッグにおおわれていた。北京だけではない全国の都市が、このような状況なのかと、暗い気分になってしまった。

 これは日本にとっても、他人事ではない。偏西風に乗ってそれはやって来るのだから、それを解決しなければならない。過去のことで言い争いをしている時ではない。中国の将来のこと、いえほんの数年先のことを本気で心配しなければならないと、思って日本に帰って来た。

 

 そして翌日、行く前に予定していたゼミに出るために大阪・中之島に出掛けたのですが、その新しいビルの10数階から眺める風景は、こちらが知っている大阪とは様変わりして、超高層ビルが林立、まるで知らない街になっている。それは美しくキラキラしているけれど、どこか模型みたい。

 考えてみるまでもなく、この20年日本の人口は増えてなく、高齢化が進んだだけなのに。日本もまた、中国と同じように、都市を超高層化して、つまり都市への人口の集中をさらに進めていると言える。オフイスの需要がそんなにあるとは、とても考えられない。超高層のマンションだって、おそらく空き室が相当にあるだろう。

 これは中国とまるで同じ。中国だけを悪く言うことも、また間違っているようです。

 

  経済の関係者はもちろん政府にもそんな心配をする意見はまるでない。これはとても悲しい問題だなと思いました。~おそらく、後ろ向きの年寄りの感想と思われるに違いない。日銀はまだ経済を発展させることだけを考えていて、反論する意見はまるで聞こえて来ない。円安より円高の方がありがたい人が多い筈なのに~。

  政府もマスコミも、もう国家の膨大な赤字を解決しなければ、などとは一言もいわなくなりました。

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旅の記録, 1410寧夏回族自治区~西安, 関西日中・交流支援ツアー

中国・寧夏~西安20141012~1018

Ningxia Huizu Zizhiqu(寧夏回族自治区)~Xian (ShaanXi 陝西省)

2014年関西日中・寧夏訪問交流ツアー

協力・寧夏回族自治区人民対外友好協会、固原市原州区教育局、中国人民対外友好協会

 

11012日(日)  六甲is6:23~7:20 関空7:30集合(出発ロビー)

CA162  関空発 9:00~北京着11:00

CA1219 北京発13:25~銀川着15:25   

16:45 ホテル到着 部屋に入りお茶をわかして落ち着く。

18:00  夕食へ 友好協会の招待。トップは40代女性(こういうケースがほとんど、対応もソフト)

   豪華食卓に一気に中国寧夏になる。料理は、メインが子羊姿焼き。パリッとした皮がおいしい。全体は辛いが、野菜、果物(ドラゴンフルーツ、ナシ、ぶどう、ナツメ~)も豊富で驚く。

夜寒く(暖房はまだなし)毛布を2枚にして、レギンスをはいて寝る。足が何度もつって参る。

                        宿泊・銀川 長相億賓館

2・1013日(月)

 午前 大学生との交流(寧夏大学、北方民族大学)

 北方民族大学へ、日本語科の学生さんが待ってくれていて、小グループに分かれて話し合う。

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 こちらは青木さんと、7名の女子学生さん(2名は昨年関西日中招待で来日)、日本語がうまい。

 やはり就職難(とくに日本語をいかす仕事は皆無)なにか申し訳ない。だが明るく前向きで、それがうれしい。楽しい時間だったが、役に立つ話ができなかったかと反省。また2年生と4年生の差に驚く(当然だが)。

午後 銀川第20小学校・絵本「空とぶカエル」贈呈式 

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 小学校へ移動。生徒が待っていてくれて贈呈式。大人の挨拶が延々と続いたが、とても辛抱強く、感心。大人は長い挨拶を原稿なしできちんとする。教育の成果なのだろうと、感心(こちらにはマネできない)

 *著者の前田満(84才)氏は、生物学者で元ジャイカの方、20年前松枯れ病対策のため銀川に日本人初の滞在者。その時知った民話などを、定年後童話として完成させた。さすが昭和ヒトケタと、大感心。

 日本語科の学生さんの朗読、南島さんのスライド、姪の伊藤さんのピアノで、子どもたちへ紹介。見事な仕上がりに、こちらはただ感心した。その後、ピアノ演奏が3曲、立派な贈呈式だった。

 銀川に帰らず、呉忠という町に宿泊。地方都市だが、広い道路と超高層ビルに驚嘆。                        宿泊・呉忠

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3・1014日(火)

 午前 固原市へ移動~(高速道路)~固原

    途中 塞科郷訪問(塞科小・中学校訪問)

  固原へのバス、途中都会らしき場所は広い街路と高層ビルの林立、それだけの人がいるのか、どうも田舎からの流入を見越しての建設のようだ。国土が荒廃していくのではないだろうか。

 途中で高速道を離れ、黄土高原の中へ。

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5年前に訪ねた村なのに町並みがまるで変わっていて、よく思い出せない。

 夜、固原のホテルにやっと到着。青木さんの友人の方円さん(仏教の和尚)がご夫婦で訪ねて来られていて、こちらも懐かしい。食事後、青木さんの部屋で、全員が参加してミーティング。瑪瑙の仏像をお土産にいただく。親鸞の歎異抄を訳されたそうで、その解釈をぜひ知りたいと思う(目下、和訳中とのこと)吉本隆明さんのことを言いたかったが、説明に自信がなく言えず。

                        宿泊・固原  華供賓館

4・1015日(水)

 午前 固原市西吉県馬建県揚路村 訪問 揚路小学校 (方円さんも)

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 方円さんの紹介で、ここへの援助(最初は、井戸の建設・提供)がスタートしたということを知る。また3年前と生徒数が激減していて、驚く(生徒20名、先生2人)。大人数を相手に、ここでお絵かき教室をやったのが夢のよう、その賑わいはまるでない。都会へ出て行く家族が、いまも後をたたない。来年は何人になるかまるで予測できないと、校長先生はおっしゃる。都市開発のやり方を見ると、政府もそれを推進している。

 県庁のある西吉、その都市開発、大豪華ホテルに驚く、そこで昼食(外事弁の招待)。毛庄村小学校で支援学生との面会(こちらは眺めていただけ)。固原に帰る。夕刻、固原に帰り回民中学で支援学生との面談(委員)その間こちらは学内を見学したりして過ごす。夕食はまた豪華な招待。

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                       宿泊・固原  華供賓館

5・1016日(木)

 8:00出発。方円さんなど皆さんにお別れ、女子大生2名は同行(固原も西安も初めてとのこと)。高速道路を行く。前回5年前はまだ通ってなく、ずい分時間がかかった。自動車の多く、西安に近づくにつれスモッグ、北京だけでなく、多くの都市がそうなのだろう

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 14:00到着。南島さんの友人、朱さんが待っていてくださる。5年前に大変お世話になった。昼食を済ましてから、自由行動。ひとり、イスラム街の屋台村を歩いてから、スターバックスでコーヒー(いずれも5年前と変わらぬ)やや風邪気味でしんどい。

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 夕食後、朱さんの案内で、外国人向け民族舞踊の劇場へ。白人の観光客でいっぱい。出し物は豪華絢爛、技術も一流で満足。200元、食事つきだと1,000元。満足して帰るが、長い1日、疲れた。

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                         宿泊・西安城市酒店

6・1017日(金)  ・兵馬俑博物館・碑林博物館

 8:30出発、兵馬俑へ。道路が広くきれい(5年前にもあったと言われる?)。兵馬俑は5年前と同じ、旅行社の案内は、先へ先へと急がされる。(説明があるのがいいか、自分勝手のゆっくりくまなくがいいか、一長一短)。(10数年ぶりという皆さんは、2~4号館が初めて)。公園内で昼食、日本人グループ(仏教関係?)に会う。帰りはバス道で、5年前(始皇帝陵に上ったこと、西安の城壁を歩いたことなど)を思い出す。

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 碑林博物館前で降ろしてもらう。青木さん岡野さんと一緒だが、すぐに別れる。こちらは碑林より、すこしある絵画彫刻が楽しい、学生さんが仏像の模作をしていた。ゆっくりして引き上げる、歩いて中心の広場、またスタバへ。風邪気味、夕食には行かず、そのまま寝る。

                   宿泊・西安城市酒店

 

7・1018日(土) 

CA1290 西安発10:30~北京着14:00   CA161 北京発16:25~関空20:30

 6:30まで寝る、気分はまぁまぁ、小谷さんの部屋でコーヒーをいただく。

 9:30ホテルを出発、高速道路、運転手さんの追い越し技能に感心する。空港、トラブルなく無事帰国。

 ほんとうに、アッと言う間の旅でした。

 

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