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田原 晋

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湖南省への旅1009

中国・湖南省~北京20100912~092020 報告
2010年関西日中交流懇談会・交流、教育支援ツアー

1)旅行スケジュール
2)旅の日記
3)旅で思ったこと
おまけ)北京のホテル広告

中国・湖南省~北京20100912~092020旅程
1・9月12日(日) 六甲is発 10:18~11:15 関空12:00集合(Aカウンター)
CZ390 関空発13:50~北京着16:05
CZ3381 北京発18:35~張家界20:55
張家界発  (専用車)移動、桑植 到着(桑植県城ホテル)    宿泊・桑植賓館
2・9月13日(月)
 桑植   蓑家被学校訪問 
学校見学と聞き取り  一対一面接(6名)
吉村さん元支援者、王さん宅訪問             宿泊・桑植賓館
3・9月14日(火)
 桑植   麦地坪中学校訪問
新設の運動場で 子どもたちと交流 (炭坑節)
教室で交流(お絵かき教室)               宿泊・桑植賓館
4・9月15日(水)
桑植   橋自湾学校訪問 
水道施設視察、 子どもたちと交流  
桑植 発 (陳新君宅訪問)
 永順   永順県 桃子渓中学校訪問        宿泊・三和賓館
5・9月16日(木)
 永順   列夕郷学校
 児童生徒の学習参観、  先生と座談会
 村の露天市場見学
永順第二中学校面談(10名) 陳新君面談         宿泊・三和賓館
6・9月17日(金)
 永順   永順第一中学校生、他校生と面談
 張家界  午後、張家界へ、観光・買い物  (民俗博物館)
CZ3381張家界発21:55~北京着24:05   宿泊・宗文門飯店
7・9月18日(土) 朝食時、簡単な反省会(皆さんはお昼に集合して、CZ389 北京出発)
ひとり北京・首都圏博物館、コンサートホール(ミラノ・スカラ座管弦楽団演奏会)
         宿泊・星程天安端嘉酒店 Tianan Rega Hotel 550元(約7,700円)
8・9月19日(日)北京 万里の長城
宿泊・星程天安端嘉酒店
9・9月20日(月)北京 明十三陵
               宿泊・星程天安端嘉酒店
10・9月21日(火)北京 CZ389 北京発16:05~関空 着20:10

参加・10名(男性3名・青木、中西、田原)(女性7名・南島、中原、田中、永見,中島、藤田、樅山) 費用 180,000円++33,000円(ひとり部屋と北京延泊費用)  保険 7,180円(エース保険)

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湖南省への旅1009

おまけ)北京のホテルの広告
  これまでにないことだが、北京に行かれる方は少なくないと思うので、今回泊まったホテルの広告をしておく。星程天安端嘉酒店 Tianan Rega Hotel 名前は長いけれど、北京のホテルとしては6階建てのとても小さなホテル。フロントが顔を憶えて挨拶をしてくれる、それだけで気分がいい。場所は、地下鉄1号線・天安門東駅北出口から王府天の方向に行った南河沿大街に入ってすぐのところにある。
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  写真はこちらが泊った3階の部屋、外は並木道の緑、その向こうは胡同(フートン)さらに故宮となる。部屋代は550元(約7,500円)。もっと安い部屋は沢山あるのだが、それはおすすめしたくない。また屋上からは、天安門、故宮、景山公園が見える。その風景が見えるだろう6階の部屋のお値段は知らない。
  朝食はホテルで食べてもいいが68元、散歩がてら胡同を歩くと食堂がいくつもある。その中の土地の人が沢山入っていたり、主人とお客が顔なじみのようなお店を探して入る。メニューは先客が食べている料理を見て、そのどれかを指さして選べばいい。おすすめは豆腐あんかけ、最初何を食べているのかわからなかったけれど、丼いっぱいにすくってくれる豆腐は、少し暖かさが残っていておいしい。そばは太さを見て細ければ頼むけれど、こちらの好みとしてはビーフン(米餞)。餃子、包子はどれもおいしいが、スープをもらうか水餃子にする。味よりも、皆さんの食べるのを見ているだけで楽しい。また外国人向けのビュフェ式のレストラン(値段はホテルと同じ)もある。
 また前の通りはしばらく行くと公園になっていて、朝早く行くと、皆さんが体操をしたりしていて楽しい。ともかくこんな中心地区なのに昔から普通に住んでいる人がいてくださることがうれしい。時間があれば故宮を見下ろす景山公園(この大きな山が築山であることに驚く)まで足を伸ばすこともできる。

  最後にこれは言っておかねばならないことだけど、日本でネット予約しようとすると、なぜか楽天トラベルの紹介になってしまう。ところが、実はその地図が間違っている。地図に従ってホテルを探すと、絶対に見つからない仕組みだ。前回、結局見つからなくて別のホテルにしたのだが、帰り道に発見して悔しい思いをした。
  帰ってすぐに楽天トラベルに文句を言おうとしたら、それはできないシステムになっている(ネットでは、ホテルの感想を○☓で答える仕組み、言葉は使えない)。だからもう2年以上たった今回も地図は間違ったままだ、どうなっているのでしょうね。

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湖南省への旅1009

旅で思ったこと

1・湖南省の学校と子どもたち
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 中国の義務教育は9年、その間をひとつの学校で学ぶ。1~2年生は自宅から通えるように分校が設けられているが、3年生からは本校に、つまり大半が寄宿舎に入る。私たちが行った5校は生徒数は250から1000名という幅があり平均は600名で、1クラス50~60名も普通のようだ。寄宿舎に入るのは65%。週末には自宅に帰るのだが、幼い子どもたちも親元を離れて生活している。学費や寄宿舎の費用は無料、昼食代だけが自己負担などと学校によって少しの違いがあるが、親にとってはその費用も大変なようだ。一方この体制が、親たちの出稼ぎを可能にしている一面もある。全体の60%が出稼ぎに、両親とも出稼ぎで祖父母に面倒を見てもらい夏休みなどに親元に行く子もいる。
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 こうして子どもたちを抱えた学校はまた、とても忙しい毎日を子どもたちに与えている。午前中は授業、午後は授業と体操や運動、夕食後も授業があって、ベッドに入るとすぐに電灯が消されて眠ることになる。寝床での私語は禁止だし、といって一人きりになる時間も皆無と言ってよい。もちろんテレビを見るようなこともない。
 学校は進学率の良さやいい学校への入学を誇っていて、昆虫採集など学問への興味を持たせたり音楽や美術など趣味を伸ばしたりする学校は少数派だが、そんなことに関係なくすべての子どもたちは明るく、未来を信じているように懸命に勉強している。そして学年を間違えてしまうほどに幼い。
 私たちが訪問しての突然のビオラ演奏(なんと今回のメンバーには、若いビオラ弾きがいました!)にも、お絵かきの授業にも、目を輝かして取り組んでくる。意見を聞くと、各自手をあげて自分の感想をきちんと話してくれる。さて、その理由を、私たちは簡単に貧乏のなせるわざだ。かっての日本もそうだったと納得する。でもそのような見方だけで済ますことでもなさそうだ。
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 こちらの見たところ、運動場で1列に整列したり、輪になったりすることがとても下手だ。体操は、同じ運動をしても各自がばらばらで、少しもそろっていない。教える側に最初から、全体を合わすなどという発想がないようだ。また運動場の隅っこは紙きれやゴミで汚れているが、それを皆で片付けるということはないようだ。先生はそれぞれの子ができるかできないかを見ていて、全員が揃うことなど問題にしていない。できない子にはそれはそれで仕方がない、と思ってしまうのかもしれない。考えてみれば、一糸乱れぬ行動ができるようになって、その子のどんな才能を伸ばしたことになるのだろう。
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 といって寄宿舎のおふとんはきちんとたたまれているし、各自の唯一の持ち物らしいリュックサックが枕元にきちんと置いてある。それは家庭内のしつけとして教えるのだろうか。その気になればできるのだと、見なおしたりする。
ともかく、そのあたりの先生の態度が日本の学校とは違うようで、ひょっとしたらこちらの方がいいのかもしれないと思ったりした。


2・今回のグループ

 今回の訪問には、通訳として中国語を学ぶ学生さんが2名加わってくれた。また向こうでは日本語を学ぶ学生さんが同じように2名加わった。これがとても良かった、若い人がいるだけで、生徒たちの反応が違う。いえ私たちのバスの中まで雰囲気が違うではないか。また学生さん同士の交流も生まれて、彼ら自身にも忘れがたい旅になったに違いない。これからの旅の基本のスタイルにしたいくらいだ。
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  もう一人、若いビオラ弾きがいたことも、また訪問を豊かにした。子どもたちはこれまでに聴いたことのない音楽を、その不思議さを生まれて初めて感じてくれた。その中島由布良さんがまた素敵な人で、条件の悪い場所での演奏にも気さくに応じてご自身も楽しんでいるようで、うれしかった。クラッシク音楽の世界でこういう方はほんとうに珍しい。
 このようなただいるだけで周囲を引き込む若い人たちに対して、退職した元教師2名がいたことも忘れられない。授業とはこういうものだというお手本を、最初の一言から全開して示してくださったようで、子どもたちは熱心についていった。あ、中学の数学の先生は、自らの暗算でソロバンにも計算機にも勝つことで、人間のすばらしさを示された。
(こちら、テンプラ教師は大反省したのであります。といってどうしようもないのですが)
そうか、教師という職業はいるだけで周囲を明るくする若さの魅力から、技術をみがいてベテランになっていくのだと、その一生を少し羨望したりした。

 とはいえ、このお二人とも留守のあいだのお連れ合い(元教師)の3食をすべて用意して、そのメニューを冷蔵庫のドアに書き出して来たとのことで、のけぞるほどにびっくりした。専業主婦すら相手の退職後はやらないことなのに~
(突然で申し訳ないけど家庭科の先生、これは大問題でございますわよ)。
 

3・食事について

 この旅のもっともすばらしいことのひとつに食事がある。今回もそれを裏切らなかった。とくに学校を訪問した昼食に、ほんとうに感動した。それは集落にひとつの食堂であったり、そんなものはないから給食のおばさんがそのキッチンで腕によりをかけて準備していただいたりして、その土地ならではの食材、伝統の料理法が示された。また私たちがテーブルにつくのを確かめてから炒め物をスタートするなど、いちばんの味を提供しようという心に溢れていて、おもてなしの心はどこにでもあるのだと思ったりした。
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 通訳のカクさんが料理に詳しく、これは豚一匹が調理されている。ほらこれが耳で、ここが足、そしてこれが皮だし、胃袋もある。日本ならお魚でやることとまるで同じなのだ、それは牛でも羊でも、万国に共通の料理法なのだと納得した。
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 今回の料理では、鶏の頭がそのまま煮こんであって、選ばれた数人がそれを味わうことができた。感想を言えば、それは鯛のお頭とまったく同じで、頭の部分の薄い肉はこりこりして、目玉の周りは魚と同じくぬるりとしていた。また豚の足は爪がついたままで、それもあるべきだなぁと味の濃さに感激した。
 何時も最初は写真を撮りメモを残そうと思うのだが、次々に出すのがこの国の料理方法で、結局何時も最後には、食べる方に熱心になってしまった。そのメモから食材だけを書き出すと、豚、鶏の全身、川魚、エビ、蛙、蜂の幼虫、あひるの玉子(ピータン)、もずく、はるさめ、豆腐、豆乳、野菜はシーズンでこれまでになく豊富(えんどう、ピーマン、きゃべつ、白菜、チンゲン菜、トマト、ナス、豆いろいろ、ナッツ、とうもろこし、じゃがいも、長芋、サツマ芋、かぼちゃ、冬瓜、キウリ、茸いろいろ、大根、レンコン、唐辛子などなど)そのままであったり、粉にして調理したり、してあった。果物もスイカ、マンゴー、バナナなど、南瓜や西瓜の種子もある。これらが、鍋、鉢、鉄皿、皿、小皿に並んだ。どうぞ写真で、羨ましがってくださいまし。
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 そうだ。最後に永順の市場で鶏をつぶすのを見たので、その報告。カゴにいる鶏をお客が選ぶ。注文のあった鶏の首を、天秤棒の秤の皿の鎖にかけてひょいと持ち上げ、分銅を動かして、重さを測る。バタバタしていた鶏はそれで大人しくなる。そこで値段を交渉。話がまとまると、首の動脈を切って逆向きにツボにつっこむ。血を抜いているのだ。しばらくして、それを大きな鍋の中に入れ最後のバタバタがなくなったら取り出して、毛抜きにかかる。それで一羽の鶏が、鶏肉になっていく。お腹を開いて贓物を取り出す。これは注文を聞いているようで、まるで取り出さない場合や、肝から玉子まで全部取り出してこちらすらもったいないなぁと思う場合もある。最後に、皮に残っているらしい羽根のつけ根を丁寧に取っている。それが済むまで,10分くらいお客もしんぼう強く待っている。抜いた血ももらっていく人もいる。お客も売る側も女性が多いが、男性もいる。堂々とした見事な雄鶏を買ったのは男性客だった。それは100元、アヒルは75元、白い雌鳥は50元というのが相場だ。
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今晩はご馳走ですね、家でどんなお祝いがあるの?あなたが調理するの?いろいろ聞きたがったが、言葉を持っていない。



(最後にみなさんと別れて、ひとり北京に残りました)
4・北京のコンサートホール

 天安門広場からそう遠くない場所に、国家大劇院がある。ドーム型の大建築で内部に歌劇場、大ホール、劇場、小ホール、博物館などが配置されている。昼間は民族音楽の演奏があって観光スポットにもなっている。週末だから何かあるだろうと行ってみると、なんとミラノ・スカラ座管弦楽団の演奏会、指揮、セミオン・ビシコフがある。オペラとは関係なく1回だけの演奏のために北京を訪れている。先月にはポリーニ、今月は小曽根真が、来月は指揮者のロリン・マゼールが来る。さすが経済の発展している国だ。後で知ったのだが北京にオーケストラも3つくらいあるとのこと。秋のシーズン、大ホールは月に20回くらいの公演が入っている。チケットは、中央の席は売り切れているので、指揮者を真横から見る席480元にする。高い席(880、680元)から売り切れて行くのも中国ならではだろう(いちばん安いのは180元)。
 開演時間19:30ぎりぎりに着く人が多いし、曲の間に入ってくる人も少なくない。悲愴では楽章ごとに拍手があったりするが、ともかく満員の人たちがクラシックの名曲を楽しんでいた。前半は、ロッシーニ・ウイリアムテル序曲、プッチーニ・マノン・レスコー間奏曲、マスカーニ・運命の力序曲、そして休憩の後にチャイコフスキー・6番悲愴。思ってもみなかったいかにもイタリアという演奏を聴くことができて大満足でした。


5・中国を一人で旅をすること
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 中国をひとりで旅をしていちばん困るのは、こちらが外国人に見えないことだと前回書いたが、今回も言葉がわからないと言うと、周囲の人みんが一斉に言葉で説明にかかる。ゆっくり大声で言えばわかる筈だと信じているようで、おかしかった。こちらは何度言われても、わからんもんはわからん。
 とはいえ、中国の旅ならではのいいこともあるので、それを書いておかねば片手落ちということになる。まず、食事の時間、お客側優先で何時でも食べることができる。もちろん食堂は開店時間があって閉まっているが、なんとか入り込むことができれば無理が通る。炒め物くらいなら、作ってくれたりする、ほんとうにありがたいというか申し訳ないくらいだ。という以上に、どこかに開いているB級食堂やカウンターがある。だから食事時間を気にしないで、旅の予定を決めることができる。こちらには大変に大きいことだ。
 次にこれは、ちょっと我ながらいまだ残念でひそかに腹を立てているのだが、どうも当方は中国の典型的なお年寄りらしい。年寄りは痩せているのか、痩せているから年寄りなのか、ともかくふくよかでないことは同情の対象になるようだ。しかもこの国には、お年寄りは大切にしなければならないというモラルが深く染み込んでいる。
 地下鉄に乗って、何気なく車内を見渡すと、空いている度合いによるが、はるか離れた席の若いお嬢さんが立ち上がって手招きしてくれたりする。いいよ結構ですよと申し上げるのだが、こうなったらほとんど断ることできない、近くの人まで腰を浮かしたりするのだから、ありがたく席を譲られることになる。
 さらに、入場のチケット売り場ではパスポートを見せろと言われる。あまりに何度もあるので、要求されなくても見せる習慣がついてしまった。お年寄り割引と表示していない場所でも、70歳あるいは65歳以上は半額になったり、時には無料になったりする。何より長い行列のある場合でも、お年寄り用という窓口があってスイと入ることができたりする。
  つまり結論として、女性にもてることはまったく期待できないということになるのだが、やはり現実のご利益は多大なものがある。
 最後に、これはお茶の国の習慣が到達した設備だが、ホテルの客室には必ずポットの用意がしてある。ここでお湯をわかし、部屋にしつらえのティーバックを入れたり、持参のコーヒーを飲むことができる。これはごく当然のサービスと思われるかもしれないが、イタリアの地方のホテルなどでは絶対に期待できない。部屋でお湯をわかすなんて、なんたる野蛮人、という顔をされるだけだ。

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湖南省への旅1009

旅の前に) 8月21日事務局にて打ち合わせ。今回参加者は11名、男性は顔なじみの4名。3年前同行して相部屋になった吉村さんが4月亡くなられたとのこと、当時すでにガンが全身に転移していると笑っておられた。その旅での彼の活動(支援少年宅への訪問)は感激的で、会報の巻頭を飾った。彼に会えたことが、この会への継続になっている。奥さまへお悔やみの便りをした。
 行動は3年前とほぼ同じ、やはりお絵かき教室の準備をすることになる。
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1・9月12日(日) 六甲is発 10:18~11:15 関空12:00集合
CZ390 関空発13:50~北京着16:05  CZ3381 北京発18:35~張家界20:55
関空にて、前回の旅で親しくなったNさんが下痢で急に参加できなくなり残念、結局男性は3名。
北京便、隣席はドバイに帰るトランジットの2名。張家界便は小さな子を連れた母と祖母、その子がご飯をよく食べるのに感心する。張家界の空港を出たのは21:30(中心メンバーは、迎えの方と再会を喜んでいる)、バスで桑植着は22:40、部屋に落ち着いたのは23:30、シャワーは止めてお茶だけ飲んで下着のまま寝る24:30(日本はもう01:30だ)。   宿泊・桑植賓館

2・9月13日(月)
 6:30起床シャワー、洗たく。朝食は食堂に行かずに、昨日買ったコンビニおにぎりと持参のゆで卵で。8:15出発、バス2時間の山の中の小中学校へ、つづら折りの高い峠を越えていく(2年前、吉村さんが訪ねた場所はこの近くらしい)。着いたのは考えていたより大きな集落で驚く。子供たちが窓から手をふって歓迎してくれる。校舎と生徒寮は鉄筋、教師用宿舎は大きな瓦葺の木造長屋これがいい雰囲気だ。校長の話、生徒数420名うち寄宿生300名。(学校名は日本語にはないというか渡来しなかった文字、漢字の国は奥が深い)。理事さん達は支援生徒との面会、それが目的の訪問。
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 ところが今回のメンバーにはなんと若いヴィオラ奏者(中島由布良さん)がいて、1クラスに演奏会、条件の悪さに動じない人柄サービス精神に感心。みんな聞いたことない音楽を、食い入るように聴いていた(愛の挨拶、惑星から木星など)。昼食は村の食堂(食事は今回もとても感動的だった。これについては別記します)。帰着は17:30、夕食(豪華)。その後明日のための踊りの練習。20時部屋で洗たくノート整理、22時ふらふらになって就寝。          宿泊・桑植賓館(前回と同じ)

3・9月14日(火)
 2年前にも行った麦地坪学校。日本の援助で運動場が完成していて、村の集まりにも使っていると喜ばれる。だが工事のため校舎前の樹木が切られていて残念。運動場で生徒と輪になって、練習した炭坑節を踊る。こちらは浴衣に、通訳さんも着せてもらってうれしそう。でも休拍がなくクタクタ。
 昼食は村の食堂。午後ヴィオラ演奏。その後3年生を3つに分け15名くらいにお絵かき、運動場の卓球台で始めるが、途中授業の終わった1,2年が入り込んで来て大混乱、最後はよくわからないまま終わって、ゴメンね(大反省)。17:00帰着。夕食の前後町を散歩。部屋でコーヒー23:00就寝。
     宿泊・桑植賓館

4・9月15日(水)
 荷物をまとめて8:00出発。まず橋自湾学校へ(水がたまらないカルスト台地で、水源地から水をひきタンクにためる給水施設を関西日中の口利きで提供した、その視察)。
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生徒数1000名の大きな学校、校長先生が学校だけでなく集落全体で助かっていると感謝の弁。代表の生徒さんと意見交換、中の3人がコンクールで1位になった民謡を歌ってくれた。
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とても見事。昼食は校内の給食用のキッチン脇、給食のおばさん2名が腕によりをかけてくださる。こういう食事がほんとうにうれしい。
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 13:30出発、永順県に入って、案内の教育局が変わって、案内の方もバスも変わる(こういう官僚体制はやはり驚く)。まず県境の2年前にも行った桃子渓学校へ、熱心な生物の先生に再会(会が標本室作りを援助)、また生活指導に熱心な女先生など、他の学校とちょっと違ったいい雰囲気だった。
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次にこちらが支援している陳新君の実家を訪問、写真で見た彼とそっくりの顔が出てきて、すぐわかる(別居しているおじいさんが、こちらと同年らしい)。貧困家庭だが、木造の住まいはとても快適そうだった。持参のインスタントラーメンを渡すと、栗をどっさりくださった。
ホテル18:00着。夕食は蜂、蛙、鶏の頭、くず餅などが出て賞味。明日の授業の打ち合わせ(前回の失敗を反省)、部屋に入ったのは8時半。洗たく、コーヒーをいれる。 宿泊・三和賓館

5・9月16日(木)
 8:00出発、列夕郷学校(2年前にも来た)20名にお絵かき教室、
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なりたい自分を描いてもらう。パイロット、医者、自然を守る人、看護士、運転手、宇宙飛行士、先生、科学者。みんな仕事について、お母さんというのはなかった。最後に写真を撮っておしまい。その後ビオラ演奏会。授業もすべてうまくいったようで良かった。村の食堂で食事、村を少し歩いてみるが、2年の間に木造は少なくなっている。グランドで全校生が体操をしていた。日本よりはるかにテンポが早い、1拍の中に曲げて伸ばすというひとつの運動が入る(日本なら2拍のところ)。みんな平気でやっているが、とても真似できない。
img20101003115506429 15:00出発、帰って早い夕食をすまして18:00永順二中へ。全校生を集めた階段教室でビオラ演奏会。その後、陳新君に会う、思った通りの前向きな少年(高校3年だが、とても幼く感じる)。
これで、今回のこちらの支援作業はすべて終了。21:30部屋でノート整理。  宿泊・三和賓館

6・9月17日(金)
 理事の皆さんが他の支援学生と面談をなさっている間、こちらは町を散歩する。人民広場(お年寄りが、床面に水で文字を書いたり、太極拳をしたり、踊ったりしている)そして大きな市場(鶏を注文に応じて、さばいている)のを見る、手馴れたものだ。最後の昼食(ご馳走)後、13:00出発。
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 張家界へ。世界遺産・武陵源の外れになるという宝峰湖の観光(船に乗る)20:00空港へ(現地通訳の皆さんに別れる)
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CZ3381張家界発21:55~北京着24:05 バスでホテルへ。北京は雨、寒い。 宿泊・宗文門飯店

7・9月18日(土) 
朝食時、簡単な反省会。各自感想を述べる。こちらは陳君に会えたこと、貧困家庭とは(恥じることでなく)階層の名前に過ぎないこと、プロの教師の実力と音楽の力に感心したこと、また今回も食事に大感激、理事のご苦労を言う。(皆さんはお昼に出発、別れの挨拶すらしなかった、ゴメンなさい)
お天気は相変わらず雨まじりで寒い。地下鉄でホテルを移動、(前回地図が間違っていて、見つからなかったホテルへ)部屋を道路側に変えてもらう。値段は高くなったが3階、正面は並木の緑、満足。フロントでもらった観光地図でコンサートホールに気付き、行ってみる。今晩のチケットを購入。
そのまま首都圏博物館へ、昼食はその前の食堂で(途端に粗末になるなぁ)。入口でパスポートを見せろと言われ、しまったロッカーに入れたと言ったら半額になった、年寄り割引。以後すべて見せることにする。ここは2度目、前回より展示は充実している。北京にとって、都市を開いたのは金そして元、それ以前の古代から唐までは前史なのだと知る。それにしても置いてある作品はごくわずかだが、いずれも見事。現在の中国からは信じられないほどにセンスがいい。といって熱心に見ている人もいるのだから、わかる人にはわかっているのだと思う。地下の店で絵ハガキと民家の本を求める。夕食は王府天で魚ボールのそば(懐かしい雲南)で簡単に済まし、シャワーの後ホールへ。
ミラノ・スカラ座管弦楽団演奏会、指揮・セミオン・ビシコフ。ロッシーニやプッチーニの前奏曲や間奏曲の後、チャイコの6番悲愴。指揮者を真横から見る席(C席480元)、なかなか楽しかった。左右とも一人客だと思っていたら、隣席から声をかけられる。ジャイカ単身赴任のHさん、趣味で指揮をしているとのこと。中国の音楽事情などを伺う。天安門のライトアップを眺めながら歩いて帰る。
  宿泊・星程天安端嘉酒店 Tianan Rega Hotel 550元(約7,700円)

8・9月19日(日)北京 万里の長城
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 すっかり寝坊、朝食に行くが別料金68元は高い。部屋でノロノロして出発は11:00、しかも地図やガイドブックを忘れている。何とかなると地下鉄駅からバス停へ。長城行きは満員の列、最後の一人として乗車、11:30発12元。車掌さんのガイドに皆さん笑っているが、こちらには? 1時間で到着。昼食、食堂で言われるまま春巻きスープご飯を取ったら90元、ボラレタ。入場料は半額、ロープウェイを含め80元。長城の上は歩いたつもりで1時間、満員電車なみの混雑、もう満足。
帰りバス15:30発。地下鉄で東単へ、2年前にも来た地下商店街の大食堂で回転式の火鍋、お肉以外の野菜そば果物が回転して取り放題、41元。デザートに豆乳プリンを求め、部屋でコーヒー。よく歩いた。                   宿泊・星程天安端嘉酒店

9・9月20日(月)北京 明十三陵
朝食は散歩がてら外へ、あんかけの豆腐3元。8:30出発。昨日と同じバス停だが、明陵行きは空いたまま出発、観光客数は10分の1以下か?10元。定陵10:30着35元、地下葬室(シンプルなデザインは時代や地域を越えるみたいだ)博物館(良かった)、食堂(野菜炒め、スープで27元)、白タクを交渉して20元で参道地域へ、博物館になっていて15元、1km雨の中歩いている人はほとんどが欧米の人。他の陵はあきらめて大客門バス停から帰る(来る途中ここで下車し、その後定陵大陵と行くのがいいか)ホテル着は16:30。夕食は何度も来て大好きな屋台街を冷やかす。王府天、欲しいものなし。
               宿泊・星程天安端嘉酒店

10・9月21日(火)北京
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 6:30起床、ゆっくりと荷物をまとめる。今日も小雨まじり8:30外へ、豆腐の店は休み、人でいっぱいの小ぎれいな店で水餃子(わかめ香草入り)3元。そのまま王府天の外側を歩いてみる。石造の天主堂(あって当然だが初めて気付く)小さな市場、茶店(どちらも土地の人の店)。ショッピングアーケードのスタバへ、カプチーノ38元(日本と同じ値段、空いてる筈だ)ホテルに帰り屋上に行ってみる、天安門故宮景山公園が見える。12:00チェックアウト。空港への電車、窓が汚れ外が見えない。
CZ389 北京発16:05~関空 着20:10  バス20:55発~21:50着 自宅21:30

 帰ると(家族友人)尖閣諸島トラブルで心配したとのこと、向こうでは何も感じなかったと言う。

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湖南省への旅1009

ただいま帰りました
 昨夜遅く、中国から無事に帰って来ました。その間に起きた日中の騒動のことでご心配いただいたようで、失礼しました。最後の3日間、ひとりで北京をうろうろしたのですが、まるで変わらない日常でした。政府の対応と一般の市民の感情とはまるで関係がないようです。
 今回もまたこれまでにない興味深い旅でした。関西日中の交流支援ツアーは参加者がすばらしく、子供たちとの交流も感激の連続でした。さらに最後の北京の3日間もこれまでにない経験でした。これからまとめますから、どうぞご期待ください。

 またこちらがいない間のブログの接触数が、ほとんど落ちていないことも大きな驚きです。ありがとうございます。
 ともかく見たこと感じたことだけを正直に書いていこうと思います。どうぞよろしくお願いします。

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