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田原 晋

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湖南省への旅1009

ただいま帰りました
 昨夜遅く、中国から無事に帰って来ました。その間に起きた日中の騒動のことでご心配いただいたようで、失礼しました。最後の3日間、ひとりで北京をうろうろしたのですが、まるで変わらない日常でした。政府の対応と一般の市民の感情とはまるで関係がないようです。
 今回もまたこれまでにない興味深い旅でした。関西日中の交流支援ツアーは参加者がすばらしく、子供たちとの交流も感激の連続でした。さらに最後の北京の3日間もこれまでにない経験でした。これからまとめますから、どうぞご期待ください。

 またこちらがいない間のブログの接触数が、ほとんど落ちていないことも大きな驚きです。ありがとうございます。
 ともかく見たこと感じたことだけを正直に書いていこうと思います。どうぞよろしくお願いします。

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湖南省への旅1009

img20100828220114991  8月21日事務局にて打ち合わせ。今回参加者は11名、男性は顔なじみの4名。2年前同行して相部屋になった吉村さんが4月亡くなられたとのこと、当時すでにガンが全身に転移していると笑っておられた。その旅での彼の活動(支援少年宅への訪問)は感激的で、会報の巻頭を飾った。ご一緒できたことが、この会への継続になっている。・写真は2年前の吉村さん
  行動は2年前とほぼ同じ、やはりお絵かき教室の準備をすることになる。こちらの支援少年にも会えるらしい。
  9月12日出発18日までだが、こちらは北京にもう3泊することにした。せっかくだから、まだ行っていない万里の長城などに行ってみるつもりだ。

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中国・四川省の旅0910

1・10月20日(火) taxi6:15 六甲is発 6:48~7:45 関空
中国国際航空 CA162 関空発09:30 ~北京Bejing 11:50 着 T3
中国国際航空 CA4108 北京14:00 発~成都Chengdu 16:30 着
      宿泊・成都 MinshanHotel民山飯店 520元・7,066円
2・10月21日(水)
  成都ChengDu~九寨溝JiuZhaiGou   CA4481    10:40  11:25
                    宿泊・九寨溝 金竜酒店 280元
3・10月22日(木)九寨溝JiuZhaiGou
                    宿泊・九寨溝 金竜酒店 280元
4・10月23日(金)九寨溝~松潘Songpan
                    宿泊・松潘 280元
5・10月24日(土)松潘~黄竜ホアロン~松潘Songpan
                    宿泊・松潘 280元
6・10月25日(日)松潘~(バス7時間)~成都  宿泊・成都 美華酒店  268元
    (震災地域通過)都江堰ドゥージャンイエン
    茶店子バスターミナル着~バスで市内へ
7・10月26日(月)成都             宿泊・成都 美華酒店  268元
   武侯祠博物館、金紗遺跡博物館
8・10月27日(火)成都             宿泊・成都 民山飯店 900元・12,276円
  昭覚寺バスターミナル~ 三星堆博物館サンシャンドゥイ ボーウーグアン
  成都動物園、昭覚寺、
9・10月28日(水)成都             宿泊・成都 民山飯店 900元・12,276円
  五珪橋バスターミナル(資中行きを調査)、
10・10月29日(木)成都~北京      
CA4115 成都11:00発~北京13:25着        宿泊・万程華府国際酒店 450元・6,152円
11・10月30日(金)  
CA161 北京発16:05~関空20:10


*航空会社:CA=中国国際航空  航空券代金:¥82,500-
関空使用料¥2,650-航空保険料¥840-中国空港税¥3,650-取扱手数料¥525–計)¥90,165-
*旅行保険(2Lセット11日)7,580円    以上合計)97,745円

* ホテル代:成都・民山飯店520元・7,066円 九寨溝 金竜酒店 280元×2泊
      松潘280元×2泊 成都 美華酒店 268元×2泊 民山飯店900元×2泊・24,552円
      北京 万程華府国際酒店 450元・6,152円 合計4426元・1泊・442.6元(6,200円)
(カード精算で・6,095.4円)

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中国・四川省の旅0910

中国・四川省九寨溝~成都0910・旅で思ったこと

四川と震災
 地図を見ると、成都から重慶にかけて広い平原があって四川盆地と呼ばれ、川が四通している。それが四川省の名前の由来だろうし、肥沃な土地であることが予測できる。また、ここが三国志の時代の蜀の国で、町を歩くとあちこちでその文字を見ることができて、今でも町の誇りになっている。博物館で教えられたのだが、他の2国(魏、呉)は海岸地域で広い平原があり面積も人口も、そして兵力も比較にならないほど大きい。つまりこの小さな国は、大変に頑張った歴史を持っていると言うことができる。
 ところでその盆地への入口、つまり3~4000mの山地が平原に変わる場所に都江堰という水利施設があって世界遺産になっているのだが、そこから山地に少し入ったあたりが、今回の震災の震源地だ。こちらはその山地のはるか奥からバスに乗って、谷川沿いに下ってきたということになる。
 小さな谷あいの町の被害は、神戸の震災を経験した者としてはまぁそんなものだろうと思って見ていたのだが、両岸が狭く深い谷になった地域を通った時に驚かされた。対岸にがけ崩れで押しつぶされた道路やトンネルが見え隠れしている。ということは、今このバスが走っているこちら側は震災後の新設の道路ということになる。と気付いて山側を見上げると、向こうと同じくがけ崩れしている。その岩石を少しだけ片付けて道路にしている、一応太い鉄柱と金網で防いでいるように見えるが、がれきの斜面はその上に数百mもあるから、ちょっとした余震があれば簡単に対岸と同じ状態になりそうだ。と言ってこの道がなければ、九寨溝などの世界的な観光地も含めてすべてが陸の孤島になってしまう。とすれば多少の危険性には目をつぶってでも、道路は作らざるを得ない。
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 すべての人が、自分の通る間だけは余震がないことを祈りながら通過することになる。谷川には10mはありそうな岩石がゴロゴロところがっている。人間なんて小さなものだ、そんな感じがどうしてもする。これは阪神大震災後の対策では思ってもみなかったことだ。
国民性の違いというものは、やはり生まれてしまうものなのでしょうか。

四川料理
 歴史のある地域の食事はおいしい、理由なく信じていることだが今回もそれに間違いはなかった。といって有名店や高級な店に行ったことはなく、ごく普通の食堂せいぜい家族づれで満員の店を選んだだけだから、それで判断してしてはいけないのかもしれないが、ともかく食べたことの報告。
四川料理、辛いことで有名。確かにほとんどの料理は、唐辛子の真っ赤な色をしている。とても食べられそうにない。辛いのは嫌だ、カンベンしてくれと頼んだが(すべて身振り、インドでもタイでもするわが世界共通身体語)、でもあまり強調するとどこか本来のおいしさがなくなったような感じがする。
だから方向を変えて、なんとか赤くない料理を選ぶことにした。意外にこれが(当方にとっては)大正解で、以後どこでも満足だった。デジカメの普及は、メニューに写真を付けることが多くなっている。が、それがなくても漢字はなんとなく「赤くない」ことを想像させてくれるから、アルファベットで書かれたものよりもはるかに選びやすい。
まず基本として夕食では、炒(いためたもの)、湯(スープ)、飯の3種類を選ぶことにしたのだが、牛肉の炒めが赤いことは想像がつくので、茄子の炒めを頼んでみた。ほとんどの店にあったからごく一般的な料理のようで、赤くない。魚味とあるのは魚醤のことのようだ。同じくマーボ豆腐が赤いのはわかっているから、隣の白油豆腐を頼むと青菜と炒め煮した豆腐が出てきてうれしかった。そして魚、小魚は唐辛子を加えて炒めたり焼いたりしたものになるが、大型は野菜とあんのソースをかけた赤くない料理だった。スープは、野菜、豆腐などで赤くない。丸子湯はつみれ、生姜がたっぷり入っていた、こちらのカンも捨てたものではないと思った。湯飯という手もある、粥とはまるで違う。飯はそのままだと白ご飯だ。
昼食では麺か包子だが、麺は太くしかも赤い汁に沈んでいて、どうも食べる気になれず、結局米綫・ビーフンを選んでしまう。大きなインスタントのカップ麺は何度も機会があったが、まだ手をつけたことがない。包子・餃子・シュウマイや饅頭、餅などは種類が豊富で、何時も指差しで選んでいるが、選び方は持っていない。朝食の粥などもよくわからない。大鍋でつくった豆腐をお玉ですくって青菜とあんの出汁をかけてくれた北京の朝ごはん屋さんには感激した。
と書いて食べ物の話は、文字で書いてもまるで意味がないですね、お許しください。といって写真もまた撮り損なうことが多い、つい食べるほうが先になってしまうのですね。

外国人に見えない
 中国(韓国も同じだが)の旅でいちばん困るのは、こちらが外国人に見えないことだ。自分では外国人だと思っているから、どうしてもそこにギャップが生まれる。いえ向こうもつい自国の人間と思ってしまうようだから、ギャップは思わぬ大きなものになる。
 ホテルで今晩泊めてくれと頼むが、満室で断られる。ではと別のホテルを紹介してもらうが、ついでに2日後にはこちらに来るからと予約をお願いする。「いいよ、2日後に来ればよい」との答え。にこやかに別れて、2日後。「今日は満室だ、予約も入ってない」と言う。2日前「いいと言ったではないか、憶えているだろう」と怒ることになった。
原因はどうやらこの国のホテル予約の常識をこちらが知らなかったことになる。予約とは、前金を払うかカードを提示して違約金を払う意思を示して、記録つまりブッキングしてもらうことで成立する。それ以外のにこやかな挨拶は、つきあいを円滑にするものに過ぎない。明らかに外国人に見える場合は、お互いもっと慎重になるだろうが、先方は常識を共有していると思ってしまうのだろうし、こちらは外国人だと思っているからその常識に気付かない。と書いて、あらためて考えてみれば、以上は国際標準だ。こちらの口答予約の方が日本ローカルの風習に過ぎない。つまり外国人であるという意識が、周囲に対して無意識に甘えていた、ということになる。
それは松潘へ行くバスのトイレ休憩で、ゆっくりと用を足して出てみるとなんとバスはさっさと発車していた、はるか遠くに走るバスに手を振り追いかけて、やっと停まってもらったが、これもそういうことだろう。観光客の少ない、ローカルの路線ではこちらが外国人などとは、思っても見なかったに違いない。後で考えるとゾッとするが、その時はきっと停まってくれるという何か確信のようなものがあって、できるだけ派手に飛び上がりつつ手を振って走っていた。いえ他に車はもちろん人も歩いてない一本道だから、わかるに違いない、瞬時にそういう判断だけはしたのでしょうね、冗談が過ぎる、そんな感じでバスに乗り込むと、運転手だけでなく皆さんが申し訳なさそうな顔をした。
こちらは、その時とばかり日本人であること中国語が喋れないことを強調したのだが、今考えると、こちらの年令を言った方が相手に与えるインパクトは大きかったような気がする。

九寨溝の空港で、日本人のグループをつれた中国人の先生に、ホテルを決めないで旅をするなんて無謀だと叱られた。ずいぶん心配していただき、結局みなさんに同行させてもらい同じホテルに泊まることになった。確かに無謀だと言えるけれど、現実にホテルに泊まることができたのだし、翌日町を歩いていると、ホテルの呼び込みに何度も声をかけられたから、飛び込みでも宿はなんとかなっただろう、と思う。
と思わないと一人旅はできなくなってしまう。あらかじめホテルを決めてしまうということは、旅の行動をすべて事前に決めてしまうことになる。せっかくゆとりのある日程が取れるのに、これはやはり避けたい。
例えば、今回の旅でいちばんうれしかった松潘の町の茶店で飲んだ熱いお茶のおいしかったこと、そしてそこでの言葉を越えたコミュニケーション。これは予定を決めていない街歩きだからこそ出会えたことに違いない。旅はホテルを決めてないほうがいいという鉄則は、中国でも同じだったと言える。
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中国・四川省の旅0910

中国・四川省九寨溝~成都0910
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1・10月20日(火) taxi6:15 六甲is発 6:48~7:45 関空
中国国際航空 CA162 関空発09:30 ~北京Bejing 11:50 着 T3
中国国際航空 CA4108 北京14:00 発~成都Chengdu 16:30 着
北京空港での乗り換え、荷物を受け取り、再度預ける。成都行きのブースまで来ると、もう日本語は聞こえない。欧米人に親しみを感じるが、向こうからは中国人に見えている。隣席は若い女性、中国人でないことを苦労してわかってもらう。ケータイの待ち受けの写真はダンナだと言う。荷物受け取り場で、手を振って別れる。市内への連絡バス、到着した場所からFax予約したホテルが見えて一安心。両替2万円は1元14円(円高進行、最初は17円だった)。スーパーシングルの部屋代は520元(安い)、ビジネスマン向け高級国際ホテル、NHKが映る。空港バスに便利。
宿泊・成都 MinshanHotel民山飯店(民にはへんに王が付く)520元

2・10月21日(水)
 成都ChengDu~九寨溝JiuZhaiGou   CA4481 10:40~11:25
霧のため遅れ 14:00~14:45
 ホテルの朝食、広い緑の庭園、トーストと紅茶があってホッとする。またバスで空港へ、旧ターミナルで手続き。天候不順で出発が遅れる。何便もある九寨溝行きがすべて遅れ、待合コーナーは満席。昼食が支給される。午後2時やっと飛行、すぐ降下、山中の台地へ40分で到着。寒い、慌てて重ね着。(午前中に着いてホテル探しと思っていた予定が狂い少し不安)
バス停を探していると日本語が聞こえる、福岡の中国語学校の中国人女性先生と学生さんのご一行(西安から)。予約なしで来るとは無謀と叱られる。バスは2時間後とのことで、皆さんのタクシーに同乗させてもらい(200元)ホテルへ、そのホテルに泊まることができる。(歩き方解説とは様変わりの巨大観光地化)皆さんにお礼の挨拶もしないまま別れる、以後も会えず。
すっかり疲れ部屋で一休み、夕食は外へ(茄子の魚醤味炒め、野菜スープ、飯)満足。早々と就寝。
          宿泊・九寨溝 金竜酒店 280元(最初に400元取って120元返すシステム)

3・10月22日(木)九寨溝JiuZhaiGou
 7:30朝食は中国式大テーブル、団体の一員になって取る(粥、包子、雑菜)。8:00出発、2km足らずだがタクシーが停車したので乗る(6元)、もう入り口は大変な人、入場料はパスポートを見せると50元安くなって場内バス代を含めて260元。
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バスでいちばん奥の原始林へ、銀世界周囲は樹氷、その向こうに氷山が青空に輝く。手袋をした手が痛い、気温は零下か。そのまま谷川沿いの遊歩道を歩く、すぐ後悔するが池に出るまで結局3km、後で思うとここがいちばん静かだった。少しバスに乗り五花海、青い水底がはっきりと見え、対岸の紅葉がきれい。もう昼前なので観光客センターへ、食堂は団体客で満員、結局ベンチでおせんべいとコーヒー。またバスでもう一方の奥の長海ここは3000m、日本人のツアー一行に会い、みなさんが見ている間に案内の中国の人と少し話す。一応一巡りしたのだが、もう一度朝の場所へ、雪は消え気温もずいぶん高くなっている。バスに乗ると日本語が聞こえてびっくり、中国で働いている女性の方、名詞をいただく。こちらは滝の場所で降りて歩く。大きな岩山が全面水におおわれているような滝、水と人が流れて行くのをベンチに坐ってしばらく眺めていた。
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もう4時、引き上げることにする。まだ見ていない部分もあるが、この人ごみの中を歩く気にはなれず、明日出発することに決める。入り口で絵はがきを買い、出たのは5時。近くのバスセンターで松潘行きのチケットを購入30元、7:30出発だ。
夕食は昨日と同じ店、後の席から日本語が聞こえてびっくり、上海で働いている方が休暇で来たとか。一度は来るべき観光地なのだ。隣がシェラトンホテルなので、出掛けてお茶とケーキ(50元)をもらう。ここはやはり別世界、しばらく誰もいなくてウェイトレスさんと英語の単語で話をする。
             宿泊・九寨溝 金竜酒店 280元

4・10月23日(金)九寨溝JiuZhaiGou~松潘Songpan
 7:00チェックアウト(と言うのは余分の前金を返してもらうことだ。領収書を求めたが、その習慣はなくなかなか通じない)バスは7:30出発の1本のみ(なぜか中国のバスは何時も早い出発だ。7時間の距離なら仕方ないと思うが、3時間でもそうなのだ。この生活感覚はどうも馴染めない)
2時間走った後にトイレ休憩、皆さんに遅れて用を足し、出てみるとバスがいない。置いて行かれた!道の真ん中を走りながら手を上げて合図する。なんとか停まってくれたが、何ということだ。外国人に見えないということは、こういう危険がある。バスに乗って、あらためて皆さんにこちらは中国語がわからないこと、日本人であることを告げる。目立たなかったことを、こちらが反省しなければならない。腹が立つが仕方ない。中国を一人で旅する必修事項のようだ。後で考えれば考えるほどゾッとする!
途中洪水の後らしい大変な工事中、片側通行もある。でも10:30無事到着。松潘の町は、城壁も町並みも現代伝統様式に改修され(麗江、鳳凰と同じ)、といって観光客が多くないのか荒れた感じがする。自分でのホテル探しをあきらめ、英文看板の旅行案内店に入ってみる。少数民族らしい若いお兄さん・李桂強さん。城門脇の6階建ての大ホテルと交渉してくれ280元、明日の黄竜行きを予約する300元。
部屋に落ち着いてから、町を歩く。
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まず城壁に上がり70元、そこから見える古い民家の方へ行ってみる。家の前に椅子を持ち出して勉強している子があちこちにいて、漢字の書き取りなどをしていた。曇天が雨になり、寒い。南門わきに茶店を見つけ、軒下に椅子を用意してもらいお茶を所望。
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茶葉が沈んだガラスコップの熱いお茶がなんともおいしい10元、「おいしい」とうめいていると主人が紙に「同朋日本人歓迎」と書いて見せてくれる。すっかりうれしくなり、客や小さな子どもたちの写真を撮る。今回の旅で初めて何時もの旅の感じになる。
出直した夕食は、さかんに料理をつくっている調理場を見つけそれを見ていると、食べるかと言われてウンというと食堂へ案内してくれた、裏から食堂に入った訳だ。炒と湯と飯、すっかり満足30元。
   宿泊・松潘  280元(最初に400元取って120元返すシステム)

5・10月24日(土) 松潘~黄竜ホアロン~松潘
ホテルで粥と包子の朝食を済まして、昨日の旅行店に。8時半オンボロ軽のトラックで出発、途中道路修復工事の場所を何箇所も抜け大きな峠を越えて行くが、
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10時早々と黄竜到着。運転手氏が3時頃この場所でと言い、ケータイの番号を教えてくれたのにビックリ。入場料は年寄り割引230元。ロープウェイで一気に1500mを上がる。遊歩道は真っ白、樹氷。こちらの方が九さい溝より高い。
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ゆるゆると歩いてやっと五彩池の下に到着、しんどい、階段のある池をなんとか1周する。池は青く澄んでいる。流れを遮る落ち葉に石灰石入りの水が凝固して白い壁になり、小さな池が連続する(秋芳洞千枚皿みたい)ようになる、自然のデザインは見事なものだ。
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遊歩道をゆっくりと降りて行く。潅木の間の流れ、岩山を膜に包む流れ、滝そして池、あきることがない。途中コーヒー休憩20元。3時過ぎ入り口にたどりつく。やはりいちばん上がもっとも見事で、ロープウェイがなければとても行けなかったと、今回ばかりは観光施設に感謝する。

5時半に帰着。夕食は家族づれでいっぱいの店、水油豆腐(赤くないマーボ豆腐)、丸子湯(つみれスープ)飯で29元感激。もう1泊したくなったが、元が残り少なくとても無理、明日の出発を決心。
      宿泊・松潘  280元(領収書がなくてホテル名を失念)

6・10月25日(日)松潘Songpan~(バス7時間・震災地域通過)~成都ChengDu
 朝7時乗り場に行くと成都行きが出て行った。こちらは7時半のつもりだったが、それが乗るバス(駅表示とチケットの時間が違う)。仕方なく7時半発の都江堰行きに乗る。満席、周辺はタイからの観光グループ。寒いのが嫌だと言う、精一杯の防寒服だろうが確かに寒そう。成都でパンダを見るとのこと。昼食はビュッフェ式、おいしかった。今回は女車掌さんがきっちり人員をチェックしていた。
道は水量の多い谷川沿いに下っていく。やがて茂原、ブン川と震災報道で聞いた町を通過する。工事中の建物、仮設住宅はまだ沢山の人が住んでいる。こんなものかと思っていると、山幅が狭くなり、対岸は崩落した国道、トンネルもつぶれている。こちら側はトンネルも含めて震災後の新設なのだ。両岸ともがけ崩れ、高さ1000mもあろうという急斜面が崩落した岩石のまま、道路の上は一応金網で補強しているが、それで止まりそうにない。ひと揺れすれば対岸と同じになる。でもこれ以外にどんな方策があるだろうか。せめて通過する間はひと揺れがないことを祈るばかり。
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その谷間を抜け平原に出たところが都江堰ドゥージャンイエン、ここから川が四方に分流する豊かな地(つまり四川省の語源、またここが蜀の国だ。都江堰はこの地形を利用した水利施設)その広い川岸にバスが停車する。なんとこちらが乗るべきだったバスが待っていて、タイの皆さんに別れを惜しみつつ、あたふたと乗り換え。ここに1泊する覚悟をしていたのだが、ちょっと残念(といって、あらためて来る気もまたなくなる。世界遺産を急いで無残に修復しているに違いない)。新しいバスは大型、高速に道路にのって、すぐに成都到着。茶店子バスターミナル、慎重にバスを選んで乗る2元。注意していたが、揺れた時の対応が悪かったのか席をゆずられてしまった。言われたら断ることはできないので座る、彼はずぅーと立っていて申し訳なかった。
そして懐かしい?民山ホテルに帰着、ところが満室。紹介してもらうが1軒は断られ、向かいの小さな美華ホテルに泊まる。前金が足らず宿泊客の青年が5000円両替してくれた。若い人は英語がわかりまた感性も国際的だ。部屋は天井が高く眺めもよくすっかり満足。なにより気温が高い。
     宿泊・成都 美華酒店・MyHotel 268元(前金400元)

7・10月26日(月)成都ChengDu
 雨、朝食は隣の食堂で粥と包子、皆さん外食のようだ、子どもが一人食べていたりする。まず両替、大通りを渡った先にある5星ホテルの中にある中国銀行。ついでにロビーへ行き地図をもらおうとボーイさんに語りかけると、なんと一人が日本の青年。新発見の遺跡などを親切に教えてくれる。感激。
その金紗遺跡博物館、遺跡全体を屋根で覆ったものと発掘品の展示館。食堂で昼食にしていると、制服の人が日本語で話しかけてきて、三星堆から500年後のもので違うものだと教えてくれる。確かにこちらは中国文化らしい。明日やはり三星堆に行くことにする。
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続いて武侯祠博物館、三国志の劉備元徳と諸葛孔明の主従をまつる祠堂と墓。蜀という名が今も使われるこの町を代表する観光名所。食堂街も付属していて、あいにくの雨だが大変な人だった。
繁華街に出て、スタバでカプチーノ、食堂で包子と湯の夕食。ユニクロ近日開店の看板。ホテルでお茶にする。明日は民山ホテルに行くつもり。
               宿泊・成都 美華酒店 268元

8・10月27日(火)成都  
 昭覚寺バスターミナルから郊外の三星堆博物館Sanxingduiへ、1986年発見され世界を驚かせた遺跡。日本にも巡回展が来て友人に教えられて見た記憶がある。あらためてその特異さに目をみはる。
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漢族ではなく匈奴の祖先ではないかとの思われているようだ。カタログを求めるが中国文字版はなく、英文のみ(漢字の方がわかりやすいと思ったのだが、残念)188元。食堂の屋外テーブルで昼食、大満足。

 市内に帰りバス乗り場の隣が動物園なので行ってみる。パンダは1頭のみ(パンダの古里だが)。隣接の昭覚寺は文化大革命で壊されたという禅宗の寺、期待していなかったが木々が豊かでお参りの人も多く雰囲気がとてもいい。建物が残っていればどんなに良かったか、惜しいことをしたものだ。
民山ホテルは予約がないと言う(2日前に予約したつもりだったが)口約束はウンと言われても予約にならないのだ(前金をはらうか、カードの写しをとらすなどすべき?)。結局ツインの部屋になる。
      宿泊・成都 民山ホテル 900元

9・10月28日(水)成都
 もう成都最後の1日だ。川沿いの遊歩道を歩いて小さな楼閣と九眼橋へ、いかにも中国という風景。
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その脇の茶園で休む、中国の旅はこのような茶店があるのが他にはない楽しみだ(北京、昆明でもあった)。五珪橋バスターミナルへ、資中という民家が多く残るらしい町へほぼ1時間おきに出ている。3時間、無理をすれば日帰りも可能だ、ということを調べて次回?に備えた(といって来ることはないだろう)。繁華街、お土産になりそうなものはない。最後の夕食は家族連れで満席の食堂で魚にする。尻尾は見事だが、頭は新幹線のように前面が偏平な大型魚(雷魚?)、白身でくせがなく淡白な味35元。今回は緑茶を買う。ホテルで荷物の整理。     
     宿泊・成都 民山ホテル 900元

10・10月29日(木)成都ChengDu~北京
 チェックアウト、なめられただけのような気もするが、口論して顔なじみになった皆さんと別れる。
CA4115 成都11:00発~北京13:25着
定刻到着、完成した空港からの列車で市内へ25元。(タクシーはみな高値を言うので)地下鉄に乗り(楽天ネットで)予約したホテルの最寄り(天安門東)駅へ。プリントアウトした地図でホテルを探すが見つからない、2時間探すが結局、別の安ホテル(ド派手な観光客向け)で泊めてもらう。夕食は前回も利用した屋台村、上海のつぼ煮30元とエビ入り包子、どちらも屋台としてはトンデモ価格だが、メチャうまかった。本屋で古民家町村100選、デパ地下で饅頭。ホテルに帰って荷物をまとめる。
     宿泊・北京 万程華府国際酒店Wanchenghuafu Hotel  450元

11・10月30日(金) 
 7:30出発、故宮北側の胡同フートンで朝食、次々に来るお客さんの真似をして注文(お豆腐に野菜あんかけソース)、びっくりおいしい安い。そのまま景山公園へ、前回寄れなくて今回の目的のひとつ、故宮全景が眺められる。高さ43m故宮のための人工の築山、たいしたものだ。散歩の老人が多い。
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 そしてもうひとつの目的、地下鉄を乗換え乗換えオリンピック会場(鳥の巣)へ、観光客でいっぱい。20元(当方は無料)で中に入れてくれる。競技場と観客席最前列は段差がなく一体感があった。スクリーンでは開会式の映像を流していた。向かいの水の箱(水泳競技場)を遠望して、また地下鉄へ。
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 急いでホテルに帰りシャワーを浴び、正午ギリギリにチェックアウト。地下鉄駅に向かっているとなんと昨日探したホテル、地図が間違っていたのだ。フロントに一応そのことを告げる、とてもいい感じのホテルで残念(帰って楽天ネットにそれを告げようと思うが、それを言う場所なし。なんと宿泊のお礼が入ってきた、すべて自動対応なのですね、アゼン)。 
CA161 北京発16:05~関空20:10
  以後こともなく帰宅。今回もよく歩きました。

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