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中国・湖南省へ
2012年11月9日
来週13日から6日間ですが、中国・湖南省へ行って来ます。毎年の関西日中の教育支援・友好のツアーです。こちらにとっては5回目、湖南省は3回目です。
連絡をし合っているこちらの事務局と、先方(湖南省人民友好協会など)の間では、昨今の日中間のトラブルが影響を与えるなんて、どなたもお考えにならなかったようで、ごく当然のように実施が決まっていったようです。 会としては29回目の現地訪問、18年を迎えるとのことです。それだけの時間の積み重ねは、やはりとても貴重なものです。
こちらも、精一杯子供たちに話しかけ一緒に絵を描いて、元気と素直さをもらってこようと思っています。
中国・寧夏の旅で思ったこと 1108
2011年8月26日
中国・寧夏~ 20110801~0806
寧夏の旅で思ったこと
ちびまるこちゃんのおじいちゃん
中国と日本、お互いのイメージが良くないと言われている。その反映なのか、以前よりツアーの観光客は少なくなった。結果、就航する飛行機もずいぶん小さくなって、通路が真ん中に1本だけで座席は左右に3席ずつ、まるで国内線のようだ。帰りの北京の空港では、広大な空港の端っぽまで歩かされた挙句、階段を下りてバスに乗るというローカル路線の扱い。日本へのイメージがここまでさせるのかと思ったが、バスから見えた機はとても小さく、あ、これでは搭乗用の通路を付けることができなくて、仕方なくこうなったのかもしれないと思ったりした。
とはいえ、寧夏で訪ねたすべての学校や村々は、私たちを並んで出迎え、熱烈な歓迎をしてくれた。心が通い合っているあいだでは、変わることのない信頼があって、国家間のトラブルやイメージなどに影響されることはない。子どもたちの笑顔は底抜けに明るい。また銀川や固原という日本では名前すら知られていない町の商店や食堂や公園で会った人たちは、とてもにこやかで、こちらが日本人であると知った後にも、それはまるで変わらない。目の前にいる人同士の、信頼が自然に生まれてくる。
イメージだけで判断してしまう間違いを、あらためて思った。そうしたい人や、そうすることで発想を決めてしまう人は、何時の時代にもいるのだから、せめてそういう人の勝手な発想に振り回されないようにしたいものだ。
ところで旅の間、通訳のアシスタントをしてくれた寧夏大学の日本語科の女子学生さん3人が、最後になってこちらのことを「ちびまるこちゃんのおじいちゃん」に似ていると言っていたのだと、打ち明けてくれた。こちらはその顔を知らなかったけれど、それが親しさの表明であることだけは、よくわかってお礼を言った。帰国して早速、グーグルでその顔を確認したのだが、あまりのおじいちゃんぶりにどうしようもないことだがちょっと悔しかった。けれど彼女たちに、こちらよりも詳しく親しみを感じている日本があることは、とてもすばらしいことだ。
*通訳のアシスタントをしてくれた学生さんと、先生(西吉のカフェにて)
まだある。銀川の本屋さんでは、村上春樹の「1Q84」が平積みされていたし、帰りの中国航空の機内誌では「数独ゲーム」が掲載されていて、日本で発明され世界的になっているというそのゲームのやり方を、こちらは今になって初めてメンバーのひとりから教えてもらった。まるで、おじいちゃんのように。 (少し変えて、関西日中の会報に掲載)
羊の一部始終
張易鎮という町、皆さんは中学の先生方と話し合いをなさっているが、こちらは町を歩くことにした。町はずれの運動場のような広場に、市がたっていた。食べ物から日常品や衣服まで何でもあるのだが、中に肉屋さんがあった。といって木の柱を立て張り渡した針金に、牛らしい赤い肉がぶらさがっているだけの場所。屋根もなく直射日光が当たり放題、中年の大柄な美人の奥さんが笑顔で出迎えてくれた。土の上には茶色の毛皮と、すでに息をしない羊が2頭。その旦那らしい男が解体を始めたので、取り囲んだ数人の人と一緒に拝見することにした。
息をしなくなってからある程度の時間が過ぎ、血はすでに抜かれているようだ。おそらく牛1頭、羊2匹とここまで一緒に歩いて来たのだろう。刃渡り20㎝くらいの外に湾曲したナイフで、足首を切り血管を結ぶ。対角線のそれも同じように切り、その血管に足踏みフイゴを差し込んで、空気を送り込む。みるみる羊はボールのように丸くなる。そして解体がスタートする。
お腹の毛皮にナイフを入れて、少しずつはがしていく。触らせてもらったがやわらかく生温かい感触に、ちょっと厳粛な生滅を祈る気持ちになる。これは作業している彼も同じようで、もう笑っていない。尾の前というか背中に大きな肉塊がある、これは知らなかったが上等な場所のようだ。やがてバックスキンのカーペットの上に白い肉が横たえられているようになって、そこでお腹にやっとナイフを刺して、内臓を取り出す。肝臓、胃などなど沢山の灰色のそれはもう部位もよくわからない。そして腸を引き出していく、それは引いても引いても続いて、その長さにあらためて驚いた。これは腸詰め・ソーセージに使われるのだろう、大切に扱われていた。そして皮を頭の部分で完全に切り離して、フックをつけバーに吊るす。そして頭を切り取って終了。地面に毛皮と、頭と内臓が残される。
気になっていたのか、作業をした主人が撮った写真を見せてくれと言ってきて、熱心に見て納得していた。とてもいいものを見せてもらった、お礼を言ってその場所を離れる。思い出してみれば、昨年は湖南省・永順の市場で鶏やガチョウの解体を見ていたし、魚の解体は日本のお店でもつい見てしまう、自分ではめったにしないけれど。その都度、自分も動物のひとつだなぁとあらためて思ってしまう。こちらはもうシワシワで、食べられることはないだろうが~。
輝ける都市
(未)
寧夏回族自治区110801~07
2011年8月23日
中国・寧夏~ 20110801~0806
Ningxia Huizu Zizhiqu・寧夏回族自治区2011年関西日中・交流、教育支援ツアー
(旅の前日)週末の7月30~31日の2日間、大阪のドーンセンターで「Weフォーラム2011 in大阪」があった。30日の全体会では、劇団シルバームーンの公演もあり、31日の分科会では、屋台村に関西日中の出店もお願いして、針刺しマスコットやクコの実の販売もしていただいた。
こちらは実行委員の一人でサボることもできず、夕刻まで参加。テーマは「つながりの中で生きる力を~地域・学校・家庭で」で、現在を反映した発見の多い会であった。分科会のひとつに「超高齢化社会に立ち向かう・認知症予防教室」なるものがあり、参加してみたがいろいろ考えさせられた。なにより知り合いになった実行委員の皆さまに感心、このまま会えなくなるのが惜しい方たちだった。
1・8月1日(月) 六甲is発 6:33~7:30 関空7:30集合(出発ロビー)
CA162 関空発 9:30~北京着11:50
CA1229 北京発13:30~銀川着15:30
朝6時前にタクシー、六甲アイランドからのバスはほぼ満席。関空でメンバー集合、もう4回目、顔なじみも多いが、初対面の方も数人。
北京の空港、へき地行きなのか先端の乗り場まで随分歩かされる。隣のブースは烏魯木斉(ウルムチ)行き、ちょっとそちらに乗りたくなった。出発が少し遅れ、銀川16:30着、ホテルでミーティング。ここで2名参加、全員が揃う、日程の確認など。夕食は市内食堂、羊の頭をふたつに割った皿(当然だがカニ味噌のような味だ)、熱々のアップルパイ、南瓜の種の部分をくり抜いて炊いた豆ごはん(南瓜も砕きながら食べる)、魚の形にしたヌードルなどなどのご馳走、早速に感激的だった。今回は中国語のわかる人、英語に堪能な人もいて、食卓は日中英が飛び交った。こちらは食べるだけ?
ホテルは新しく豪華。街はどんどん変化している。 宿泊・銀川・長相億賓館
2・8月2日(火)
午前 銀川~(高速道路)~固原
午後 開城鎮・開城小学校で交流活動 宿泊・固原 華禎飯店
8:00出発、現地の学生通訳ボランティア3人も加わる。前回は途中までだった高速道路が全通していた。黄河高原地域へ、段々畑が緑に戻されている。12:00到着ホテルは前回と同じ、昼食。
14:00出発、開城小中学校、夏休みなのに全員が集まってくれての歓迎に感動。2年前にも来ているが、周辺の開発で車の騒音がして驚く。ゆうらさんのビオラ演奏、皆熱心に聴いている。大人の方がマナー悪い。アンコールは幸せなら手をたたこう(皆で手をたたく)。さらに折り紙教室、それを手伝う。
17:15ホテル帰着。夜部屋でコーヒー、21:00やっと暗くなる。さすがに疲れていて、早く寝る。
3・8月3日(水)
午前 塞科郷へ 塞科小・中学校訪問 交流活動・・お絵かき教室
午後 援助生徒の実家3軒を訪問、いずれも斜面にある。ホテルで夕食後、町を散歩。
6:00起床、2年前にも行った市場まで散歩してみる。まだ店開き前だが、露店の一角に牛の頭がころがっていた、肉はそばのバーにかけられている。まだ生温かい頬に触れてやり、その目に挨拶する。
8:00出発、10:00到着。約20名にお絵かき教室。将来なりたい自分を描いてもらう。やはり隣の真似をする子が多い。女は先生、男は科学者。一人、身体のずばぬけて大きい子が軍人になると言う。他に、童話読み聞かせ、折り紙、日本語教室。その後ビオラ演奏会。昼食後、援助生徒の実家を訪ねる。
黄土高原の農家、ヤオトンの残っている家もあったが建て替えがほとんど、新生活推進中なのだ。
18:00ホテル、夕食後ゆうらさんと町を散歩。スーパー、広場で大勢のダンス、照明付きの凧揚げを見る。
宿泊・固原 華禎飯店
4・8月4日(木)
午前 張易鎮へ 張易中学校で交流活動。こちらは市場を見物。昼食は村の食堂。
午後 毛庄村訪問・針刺しマスコットを作っている村。作成の女性を中心に待っていてくれた。
張易鎮から西吉県城へ 宿泊・西吉賓館
8:00出発、前回も来た高原の村。皆さんは先生同士の座談会、ゆうらさんと村へ。建設中だった通りは完成、空き家が目立つものの皆さん満足して住んでいるようだ。グランドに市場が立って人が多い、羊をさばいていたのでその一部始終を見る(別記)。細い路地の旧村は、もう人影はない。昼食は村の食堂、こういう店の食事は感激的。
午後、さらに奥地の針刺しマスコットを作っている村へ。農家の中庭いっぱいにそれを吊るして歓迎していたが、生憎の夕立、慌てて雨宿り。すぐ上がって、ひとつひとつ選んだが、2年前より技術が落ちているような気がした。こちらだけの杞憂であればと祈るばかり。女性たちの現金収入の方法を確立したことは、ほんとうに価値あることだが~。バスでさらに西の町を目指す。
初めての西吉の町、夕食後一人で外へ。ホテル前の幅20mの大通りは河川敷を望む高台に突き当たり広場に。ベンチもあって夕涼みの人でいっぱい、車椅子もいる。見下ろす河川敷は広大で、はるか向こうにダンスをしている人がいるグラウンド、電動遊具が並ぶ子ども遊園地、植林されたばかりの緑の遊歩道など、川はその先に蛇行している。一方、背後の町は碁盤目に住宅が配置されている。都市計画による新しい町。幸せそうな皆さんの顔を見ながら、コルビジュエの輝ける都市の再現だと思う。
到着前バスから見つけたカフェに行ってみる。珈琲12元、BGMはクラシックの名曲。若い人のたまり場。やがて通訳の学生さんもやって来る。写真を撮らせてもらう。
5・8月5日(金)
午前 西吉県楊路村小学校 交流活動、・お絵かき教室 家庭訪問
午後 銀川へ(バス5時間半) 宿泊・銀川・長相億賓館
8:30出発、奥地の初めての学校へ、工事中で途中から約20分峠を越えて歩く。
最初にビオラ演奏。それから教室。2回目、こちらも慣れて前回よりうまくいく。男の子はバス運転手が多い。家に帰って家族に見せてくれればと思う。
遅い昼食15:00、出発、固原高速入り口17:30、バスの中で、通訳を担当してくれた中国の学生の3人からチビマルコちゃんのおじいちゃんに似ていると話していたのだと言われた。知らないのはこちらだけで、帰って調べてみたのだが、あまりのおじいさんにちょっとがっかりしたが、精一杯のほめ言葉であったのだろうと感謝することにした。かくも日本のアニメーションは浸透している。
銀川到着21:30、学生さんたちはそれぞれの自宅に帰って行った。こちらは繁華街の巨大食堂へ、造花の大樹木が中心にある、大阪も驚く派手さ、大家族や団体さん向きの店づくり、なぜか懐かしい。
6・8月6日(土)
本日は銀川市内見物8:30出発、
まず清真大寺、回教の寺であり大学。文化大革命後新築の趣ないキンキラキン。次に新しい寧夏博物館、大建築だが本物は多くない。ただ、唐の文化に大きな影響を与えた北魏、西夏、大夏、晋などのあった地域であることを知る。ショップがなくてガッカリ。
*市内に「永寧納家戸清真寺」木造3~5層のお寺があることを知る。次回ぜひ訪問しようと思う。
昼食後、西塔へやはり古いものはいい。なんとか登り、市内を眺める。
書店へ、村上春樹1Q84が平積み。安い料理本を求める。スーパーへ、お茶、香辛料を求める。そして18:00空港へ。案内の皆さんに別れる。アッという間であったが、充実した日であった。
CA1264 銀川発20:05~北京着21:50
北京行き、隣席は童話作家の野津洸子さん、こちらと同年齢とわかる。60才から中国語を学び、「百万回死んだ猫」を読み聞かせていた。見学できなかったのが残念、佐野洋子さんのフアン。若いまま年をとってしまわれたような方、もっとお話を聞きたかった。ホテルの部屋に入ったのは深夜。
宿泊・北京・崇文門飯店
7・8月7日(日)
ゆーらさんと地下鉄で天安門へ、日曜で人がいっぱい。そこで別れて、こちらは胡同の豆腐屋を目指すが、朝食はもう終わっていた。そのまま王府井、百貨店でおまんじゅうを求め、食堂街で雲南名物の魚だんご入りビーフン、お茶をしてホテルに帰る。結構よく歩いた。13:00集合してホテルを出発。
CA161 北京発16:05~関空20:10
中国航空の機内誌にあった「数独ゲーム」をゆーらさんから教えてもらう。日本の発明が世界的になったゲーム、欧米では問題集が発行されて大変な人気。日本ではケータイで遊ぶ人が多いとか、確かにケータイ向きだ。こんなことを知らなかったとは、なんという世間知らずだ。
中国・寧夏20110801~0807
2011年8月22日
2011年関西日中交流懇談会・交流、教育支援ツアー
協力・寧夏回族自治区人民対外友好協会、固原市原州区教育局、中国人民対外友好協会
1・8月1日(月) 六甲is発 6:33~7:30 関空7:30集合(出発ロビー)
CA162 関空発 9:30~北京着11:50
CA1229 北京発13:30~銀川着15:30 宿泊・銀川 長相億賓館
2・8月2日(火)
午前 銀川~(高速道路)~固原
午後 開城鎮・開城小学校で交流活動・ビオラ演奏 村内見学 宿泊・固原 華禎飯店
3・8月3日(水)
午前 塞科郷へ 塞科小・中学校訪問 交流活動・・お絵かき教室
午後 援助生徒の実家3軒を訪問、いずれも斜面にある。ホテルで夕食後、町を散歩。
4・8月4日(木)
午前 張易鎮へ 張易中学校で交流活動、
午後 毛庄村訪問・(交流活動) 村内見学など
張易鎮から西吉県城へ 宿泊・西吉賓館
5・8月5日(金)
午前 西吉県楊路村小学校 交流活動、・お絵かき教室 家庭訪問
午後 銀川へ(バス5時間半) 宿泊・銀川・長相億賓館
6・8月6日(土)銀川市内見学
CA1264 銀川発20:05~北京着21:50 宿泊・北京・崇文門飯店
7・8月7日(日)
CA161 北京発16:05~関空20:10
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参加者・11名 (男5名・青木団長、中西、浅野哲夫・阪大)
(女性6名・南島、小谷、野津、行本、中島由布良)(中国から・中津、原田)
旅行費用 200,000+10,000円(ツアー分) 旅行保険 7,000円(東京海上日動)
寧夏回族自治区への旅
2011年8月8日
昨夜遅く無事に帰ってまいりました。どうぞご安心ください。
行ったのは黄土高原地区、日本よりはるかに涼しかったのだと気づいています。
これからぼちぼちとまとめていきます。しばらくお待ちください。