旅遊びの合間・もう7月
2011年7月1日
もう7月
昨日までの3日間、神戸も真夏の暑さでした。わが家は、とくに暑い設計になっていて、午後は逃げ出すことになるのですが、それが今年は6月からスタートしてしまいました。
それに台所のレンジが自動着火しなくなって、この暑い時にと、誰にも文句を言えないことに腹を立てさせられています。修理の人に来てもらって取りあえずは修復したのですが、電子レンジとガスオーブンは使えず、買い直した方がいいということになりました。もう20年以上になるのだから仕方ないことでしょうが、何とかこれが最後の買い直しになって欲しいものです。
それにしても、この7月はやたら行事が多くて、乗り切れるか不安なほどです。22日に(これが最後の?)ゼミがひとつ。30~31日とフォーラムがあってそれへの出演とお手伝い。終わると同時に翌日の8月1日からもう恒例3回目の中国への教育支援のツアーに出発することになっています。
(写真はそのフォーラムの総合案内チラシ・ご興味のある方は「Weフォーラム2011 in大阪」で探してみてみてください)
旅の鞄(キャリーバッグ)
2011年5月29日
旅の鞄
新しいキャリーバッグを購入した。前回の旅で、長い間がんばったカバンがとうとう壊れてしまった。空港ではずいぶん手荒に扱われるから、ここまでよく持ってくれたと思う。
同じものはないかと思ったが、さすがにない。こちらの探すのは、自分で網棚に上げることのできる大きさ、別に機内持ち込みをしようとは思わないがギリギリそれができるサイズということになる。軽いピカピカのポリカーボネートや布製は弱そうだ。しっかりしたプラスティック製にしようとしたが、それをファスナーで合わすだけというのがちょっと気になった(たぶん素人の浅はかな考えだと後になって思うのだが)。
結局前回と同じく、底部分がしっかりしたフレームのプラスティック製で、上部が布製というものなった。車は大きな2輪、空港やホテルの舗装の行き届いたツルツルの場所ではなく、でこぼこのアスファルトの道路や石畳の道を歩くことを想定しなければならない。
ということで探し回ってやっと求めたが、家に持ち帰って、前のと並べてみると、格好はいいけれどどこか弱弱しい。同じような使い方をすれば数回の旅で壊れてしまいそうだ。さて何度お付き合いいただけるのだろうか。
・写真は、新旧の2台(古いのは、見えないが底部が割れている)
菅とオバマ
2011年5月12日
菅首相が浜岡原発の中止を要請したら、いろんな方面から大変な文句が出てびっくりした。唐突である、思い付きだ、事前の相談がない~などなど。それぞれに地位のある人の意見としては、とても国のトップに対する対応とは思えないのだが、それを聞いているうちに、ちょっと違う思いがしてきた。
同じ時期オバマの他国無断侵入、惨殺事件があったのだが、その発表の仕方、その後の行動、また国民の反響を見ていると、前の大統領ブッシュと何も変わらない。イヤな世の中になると、気分が落ち込んでしまう。しかも、これらの行動には、あからさまな反論は見えない。世界は、一様に押し黙ってしまうという感じだ。
両者を比べると、(視線がふらふらして落ち着かないいかにも自信なさげな)我が首相の方が、はるかに人間的で信用できる感じがする。考えるまでもなく未曾有の大震災、どなたが首相であろうと、そんなに違わない対応しかできそうにない。だとすれば、たまたまこれだけ自由に文句の言える首相であったことは、大変に良かった。文句を言った人も、少し言い過ぎたと思って、その後の行動を少し修正するに違いない。
ともかく文句を言われながらも、一生懸命にやっているのは事実だから。ま、ここはグッとこらえて、見守るしか方法はないのではなかろうか。こちらの目から見て、少なくも(もっと人気のある)小泉や石原や大阪の橋元などより、はるかに安心できる。
何より福島の原発は、まだ大爆発の危険性が少しも消えていないのだから、そのことを留意して見守るしかない。
「ガンバレ日本」はまずいよ
2011年5月11日
「ガンバレ東北」は当然だけど、「ガンバレ日本」は嘘だし、まずいよと思っていたら、やっぱりその通りの反応が出てきた。ひとつは世界から、日本全体がどうも病んでいるみたいだ、行くのは止めよう、買うのもやばいぞ。当然の発想だし、それを誘発したのは日本自身なのだから、文句は言えない。世界から見れば日本はとても小さな国だから、その47地方の3つが甚大な被害をこうむっただけで、日本の中のほとんどの地域は関係ないなんて誰も知らない。(中国の少数民族の高校生から、こちら宛にとても心配したお見舞い状が届いた)
「ガンバレ日本」と言った人(おそらく被災をした人ではないと思う)は、そんなこと思い付きもしないで、ただ日本の内に向かって言ったつもりだろうがこれも間違いで、大半は以前とまるで変わらない生活だから、本当はガンバルも何もないのだ。おそらく東京(地方)の人たちが、当日大変だったし、その後計画停電なのがあったから、これは「ガンバロウ日本」と思ったのだろうが、それを認めたとしても「ガンバレ東日本」が正しい。
その結果起こったのは、自粛の蔓延で、2カ月たって数字が出たところで、やっと自粛ばかりしてはいけない。それだと景気が悪くなると思ったようだ。さらに風評被害や買い占めなどもあるが、これを行った人はおそらく自分がそういうことをしてるとは意識していない。
以上を別な言い方をすれば、「想定外の事態でした」という言い訳にみんな怒りながら、結局のところみんなもまた「想定内の対応をしてしまった」ということのように思う。想定外の事態を考えることは、ほんとうに困難なことなのだ。
言葉の旅・ 世界の標準語は英語ではない「グロービッシュ」だ
2011年5月3日
旅から帰って最初に読んだ本、「世界のグロービッシュ 1500語で通じる驚異の英語術」 J.P.ネリエール、D.ホン、訳)グローバル人材開発、発行)東洋経済新報社にとても感動したので、その報告。
帯には<「非ネイティブでも1年で習得可能 「完璧な英語」から「伝われば十分」へ>、さらに小さく<世界中で読まれているバイブル、ついに日本に登場!>とある。
<世界の標準語は英語ではない「下手な英語」だ>とよく言われることだが、それを下手という言い方ではでは違う、それこそが正しいコミュニケーションの言葉だという考え方を提唱している。英語の一段下の言語ではなく、新しい国際言語だという、逆転の発想だ。
言語というものは、生まれたときに(ネイティブ)学ばなければ正しい発音は不可能だ。だとすれば英語を標準語とする限り、ネイティブでない人は正しい言葉使いをすることはできない。それぞれの国地方の訛りや言い方に影響される。例えば、日本人はlとrの発音に苦労する。それは当然なことだと認めることから、出発している。
世界では、英語がネイティブでない人の方がはるかに多いのだから、グローバルな時代を迎えてコミュニケーションの方法は見直さねばならない。その言語をグロービッシュと呼んで、同時に英語の持つ問題点(単語数が多い、発音に一貫性がない、など)を排除して誰でもが習得できるツールとして確立しようと提唱している。もちろんエスペラントについても触れて、それが何故失敗したかについても語っている。つまり言語が文化であるという理解をした上での提唱で、納得させてくれる。とても知的な思考だ。
と同時にそれは具体的に、単語は1500語とその派生語だけ、文章は15語以内にまとめる、発音よりアクセントに注意する、などが示される。そして、本では左ページはグロービッシュ、右ページは日本語と言う対訳で示して、なるほどと納得させてくれる。さらに英語をネイティブにする人もまた、これを学ばなければならないのだと主張している。
この本のことを友人たちに紹介すると、仕事で海外と関係のあった者も、学問の世界にいる者も大変に興味を示してくれた。みんな言葉では苦労をしているようで、この本は希望を与えてくれるようだ。それを聞いて、喋れないこちらはうれしくなる。
後は、アメリカに滞在した経験があるなど、英語に堪能な友人たちの意見を聞いてみなければならないのだが、はて。