旅をしている人
田原 晋

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無事帰っています

2010年11月9日

旅遊びの合間

 失礼しました。ご連絡が遅くなって、6日に無事帰っています。向こうは寒くはありましたが風邪をひくこともなく、元気に過ごしていますので、ご安心ください。
 ヴェネティアやブリュッセルでは日本人もいっぱいでしたが、それ以外の場所では、中国人の旅行者が多くなっているのに驚きました。団体だけでなく個人旅行者もたくさん見かけました。大きな変化です。
 旅についてはこれからまとめます。気長に待ってくださるようお願いします。取りあえずご挨拶まで。

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建築を見る旅

2010年10月17日

旅遊びの合間

  いよいよ明日出発です。建築を見る旅、最初に考えた行程とそんなに変わりませんが、ベネティアからローザンヌに行くことにしました。SANAA設計の大学の教育センターがこの2月に完成していて、写真で見るととても魅力的です。また彼らの書籍を読んでいると、設計のスタートを機能や形体ではなく、関係を考えるところから始めるとのことで、これは見ておかねばならないと思いました。
  現在目立っている新しいトラブルは、国家とか家庭などこれまではそこにまかしておくべきで、外部の者は触らない方がいいと思われていたところで起こっています。どうもそこでの国民や家族という人の関係がうまくいかなくなっているようです。
  両者はまるで違う問題ですが、なぜSANAAが関係を考えるところから設計を考えることにしたのか、見てもたぶんわからないと思いますが、行ってみることにしました。何より建築は,機能から考えるべきだと教育された時代が、また形体から考えられるようになって、さらに新しい地平へと変化している、その現実を見ることができるのではないかと、楽しみにしています。
  といって今回は都会や観光地ばかりで、途中で逃げ出したくなるかもしれませんが。ともかく、行って参ります。帰るのは11月6日の予定です。

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旅遊びの合間

  旅の日記や感想は今(熱心に?)まとめているところですが、このところの日中の騒動について、こちらが思ったことを書いておきます。こういう見方もできます。
あ、ここで言う「ネット世論」と普通の「世論」とはまるで違います。

日中問題は、中国の国内問題だ

  このところの中国の強硬な姿勢は日本に向けて発せられながら、実は国内の強硬派世論に向けて発せられているのではないだろうか。
  中国のネット社会は急激な伸びを示して、そこで飛び交う意見はたぶん日本のチャンネル2どころではない、単純な思い込みによる強硬な意見が飛び交っている筈だ。
  政府の対応は、それをどうやってなだめるか苦労しているのだと思う。国際常識では考えられないような強硬な政策は、たぶんネットで言われている意見の後追いだろう。
  だから日本政府がどんな対応をしようとも、それを聞く耳などもともとまるで持っていなくて、国内のネット世論の変化にのみ注目しているように思われる。
  日本だと政府の政策に賛成反対の両意見が出てくるのだが、中国はもともと一方的な意見しか認めない国だから、ネット上ではエスカレートさせる意外に注目されることはない。しかも少し前グーグルを排除したところだから、国内にある意見はすべて政府側の意見だ。それが今回は裏目に出たと見ることができる。

  こういう対応は、国際世論というか国際常識を伝えて各国が協力するしかない。日本だけの意見は火に油を注ぐというか、逆方向にエスカレートさせるだけだ。特に現時点での日本政府に対する非難は、向こうの思うつぼだ。各党は、何よりそれを考えねばならない。
そして世界が中国に対してどう思っているか、それと逆な方向を取ることがどんなにマイナスかを知らさなければならない。そのための国際会議が早急に必要だろう。
またネット世論に対する方策を考えるシンポジウムや、情報社会での情報操作のあるべき形などを模索すべきだろう。あるいは先方のネット社会に直接に入り込むことを、国際社会として考えるべきかもしれないし、自国に有利なだけの情報統制をひくことが、ネット社会では実は大変に危険なことだと認識してもらうことも必要だろう。
これまでとは違う対応が求められているように思うが、いかがだろう。

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旅の準備・3

2010年9月11日

旅遊びの合間

  ヴェネツィアの旅、まだ時間があると思っていたら、仮押さえのつもりだったフィンランド航空の値段が高くなっていてちょっとビックリ。でも考えてみれば当然のことで、時間がたつと値段は変わるシステムなだけ。円高もあって海外旅行の人は増加しているようです。
  結局のところルフトハンザ航空で手をうつことにしました。ヨーロッパまでのフライト時間が2時間近く違うこと、乗換への待ち時間も違って到着は3時間近く違いますが、食事を含めて機内の設備はこちらの方がいいのだから、それはそれで楽しい。

  ホテルの用意もと思ってるうちに、今日11日になってしまった。明日から、中国の教育支援ツアーに出発だ、荷物づくりが遅々として進まない。

  こちらが支援している高校2年の陳新君にも会えることになっている。彼へのお土産は、結局太陽電池の計算機と4色のボールペンにした。一応デザインの良いものを選ぶ。そしておまけにカップヌードル、これも最初から変わっていない昔ながらのものにした。あらためてスーパーの棚を見ると、ずいぶん変化したものだ。中国で見かけるそれはさらに進化したデザインだった。よく売れるということ、売れることが良いことだという発想は、生活を気持ち良いものにはしないと、忘れていたことをあらためて思い出したのであります。

  ともかく行って参ります。

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旅の準備・2

2010年9月6日

旅遊びの合間

10月のヨーロッパの旅を久しぶりのアーキトラベル(建築を見る旅)だと言ったら、建築家の澤良雄さんが雑誌に書かれた「三都アールヌーボー物語」をCDに入れて送っていただいた。ブリュッセルの旅がはるかに充実したものになりそうだ、ほんとうにありがとうございます。とはいえこの町も100年がたってその建築もずいぶん少なくなっているようです。それに気付く街歩きになるとすれば、今行く意味がありそうです。
ヴェネツィアからロンシャン(コルビュジエの有名な教会がある)の途中、スイスを通過するので調べていたら、最先端の人気を妹島さん(SANA)と二分する(とくに若い人の間で)ヘルツォーク&ドムーロンがバーゼルの出身で主要作品がそこにあることがわかった。郊外の工場や倉庫が多いのですべては行けないだろうが、ともかく実物を見て何が魅力的なのかを確認できそうだ。
ということで、ミラノは(以前歩いたので)パスして直接にバーゼルに入ることにした。運良く国際列車のコースになっているようだ。観光客の多いこの列車より、安いローカル列車に乗るのが好きなのだが、時間には換えられない。と、ぼちぼちとファイルを用意しているところです。

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