旅をしている人
田原 晋

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旅への思い

 アドリア海を巡る旅から無事帰って来ました。いずれまとめますから、何時になるかは期待しないで待っていてください。ちょうどカーニバルの時期で、各地でそれに出会いました。それについて考えたこと、また今回もすばらしいとくに若い日本の方に出会いました。それについてもまとめたいと思っています。
 いえ、旅の間もアクセスなさる方が結構いらっしゃって感謝感激しています。ともかく、このような旅をなさる方が一人でも増えればと願っています。

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旅への思い

 間もなく冬の旅、クロアチアからイタリーへ行くことにしました。最初は2年前に立ち寄ったザグレブからスタートしようと思ったのですが、到着時間や最初のドブロヴニクへ行くのが不便だしフランクフルトから直行便があるのがわかって変更しました。ザグレブは気に入っていてぜひ行きたかったのですが残念。イタリアはトリエステから入り西海岸を下ることになりそう、つまりアドリア海岸を半周することになります。
 最初はシシリア島まで行くつもりだったのですが日数が足らないので、次回に譲ることにしました。つまり今回の旅は、さらにチュニジアなど地中海を西へ向かう旅のスタートということになります。
 といってせっかく寄るのだからとフランクフルトを1日歩くことにしたのですが、途中降機になり1.5万円ほど高くなってしまった。それにしても燃料特価が3万円もした。オフシーズンだがオフ過ぎて困るか、そのあたりはわからない。

 その前に、2年前にザグレブに立ち寄った旅(ウィーン、グラーツ、ザグレブ、ベオグラード~ブルガリア~ブカレスト)の記録をご紹介します。相変わらず、文字だけのシロモノで申し訳ありませんが~。

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旅への思い

 関口知宏さんの中国鉄道の旅が終わって、その特別番組が放映された。ともかく半年で36,000kmを旅したという壮大なもの、以前にも見たことがあると思いながら数時間の番組をまた見てしまった。このシリーズの最初がラサへ行く青海西蔵鉄道で、見たとたんこちらも行こうと思って半年後実行したのだが、同じような人が多くてラサへ行く人が10倍になったという。
 だから今回もできれば行ってやろうと思う人は少なくないと思うし、その状況からこれなら真似ができるだろうと思ったのだが、残念ながら番組はそのような真似をする人がいるだろうという想定はしていないようだ。行き方やかかった時間など必要最低のことには触れて欲しかったし、ダメならそういう情報を進呈するというサービスをして欲しいものだ。
 せっかくひとり旅するのだから(実際は番組だから、大旅行団だろうが)、それを普通の旅のスタイルにしてもっとPRして欲しいものだ。ともかくこちらは、一度ではとても無理だが少しずつ実行してやろうと思った。

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田原晋のひとり旅

 前回の続き、6年分です。
2006年
キャン ユー スピーク ジャパニーズ?

「日本語、話せますか?」
外国の観光地でない場所で、日本人のような人に会ったら、そう尋ねることにしています。
実際、韓国や中国の人であることが多いし、
あらためて東アジアの人間は見分けがつかないと教えられます。
土地の人からはもっぱらチノ?チノ(中国人)?と聞かれますが、
確かに彼等は世界中どこでも出掛けています。
でもお互い日本人とわかると、若い女性でもにっこり微笑んで話をし、
時にはお茶や食事を一緒にすることもあります。国内ではあり得ない旅の楽しみです。
ところで、
ルーマニアとハンガリーの国境を越える列車の中で
一人旅の日本人に初めて会ったと言われました。
これはほめられたのではないと、返事につまりました。

2005年
喋れないから旅は楽しい

昔のままの家が残っているような小さな村や町に行くと
そこには少年の頃の自分が遊んでいて「久しぶりだな」と声をかけたくなったり、
もっと歳をとりおじいさんになった私がいたりします。
肌の色は違うし言葉はまるでわからないのですが、
そんなことはどうでもよくなって、
すすめられるまま上がり込んでお茶を飲んでにこにこ微笑んでいたりします。

そんな旅をして帰って来ると、
周囲がよそよそしく何か知らない世界にやって来たような気がする一方で、
喋っている言葉がわかるのがなんとも不思議な感じがします。
もし肌の色が違い言葉がわからなければ、
お互いもっと親切になるに違いません。

2004年
親切に助けられて旅ができる

民家を訪ねる旅をしていると、ほんとうに沢山の親切に出会います。
まったく見ず知らずの外国人なのに、笑顔でやさしく声をかけてくれる。
道を教え、あるいはそこまで案内し、
また家に招き入れ、飲み物や食べ物をくださる。
これからもう二度と会うことはない日本などまるで知らない方なのに、
いえ貧しく生活は苦しいだろうに、そんなことお構いなしに、
それが当然のようなやさしさだ。
だから旅をすることができると、
いや親切を受けるために旅をしているのではないかと思えるほどです。

世界には「旅は道づれ世は情け」という言葉が生きています。

2003年
尋常であること

民家の写真を眺めると、何十年も何百年も変わらない日常が写っています。
そのことを尋常と言って
あたりまえのこと目立たないで品格のあること、すなおなこと立派なことだと考えていました。
つい30年前までは普通にみんながそう思っていました。
めまぐるしい時やどうしようもない時こそ、
じんじょーにじんじょーに尋常に、常を尋ねましょう。
きっとホッとした気分になれますから~。

2002年
時の流れが写っている
この世界の民家の写真を見ていると、
今日の生活が、明日も明後日も自分が死んだ後も続いていくと信じられているようです。
そこには明日つまり未来があるから、
家族だけでなく親族やご近所とのお付き合い、
思い出という過去や、時には祖先や神様も一緒に住むことになります。
つまり家の中に時の流れがあって、それが写っています。
一方、
私たちの住まいは、はるかに便利にピカピカにできていますが、
そこには時の流れがあまり感じられない、何故なのでしょう。

2001年
古いものを壊すと、私が無くなる
昔からの住まいや町があるから私たちはわたしたちであることができる、
民家に住んでいる人はそう考えています。
では縁側に障子の住まいやその町並みがなくなると日本ではなくなるのか、
私たちはあまりそう思っていないけれど、
世界から見るとそれはちょっと信じられない考え方のようです。

でも日本って何なのでしょう。
日本人ってどうなろうとしているのでしょう。
世界の民家を見ているとつい日本のことを考えてしまいます。

2000年
家が風景をつくっていると感じるようになった

このカレンダーの撮影をしている小松義夫さんが、これまでのおもしろ住宅の写真を集大成して336ページの大判の本にしました。「地球生活記・世界ぐるりと家めぐり」(福音館書店発行)
世界59カ国、約128の地域、1,700点の写真がまとめられています。一目見ただけで時間と労力のかかっていることがわかるためか、多くの新聞や雑誌の書評に取り上げられ、びっくりするほど好評です。ぜひご覧ください。

その前書きで小松さんが書いているのが上記、「それまで家は風景の一部と考えていたのに、家が風景をつくっていると感じるようになった。」家の写真を撮ることがおもしろくなって、感じたことだそうです。このカレンダーが、世界でたった一人の住宅写真家を誕生させたのです。

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田原晋のひとり旅

 松下電工が毎年お届けしていた「おもしろ住宅カレンダー」が2007年で終了した。毎年新しく取材した民家の写真を紹介して20年も続いたのだから仕方がないと思う一方で、生みの親のひとりとしてはまた自分に関係するものが消えていった寂しさを消すことはできない。その間、撮影を担当してくださった小松義夫さんが、世界で唯一の民家写真家として認められ出版や展覧会と忙しくしておられる。これからも世界中をまわって家を撮り続けるとのことだ。その影響でこちらも旅はわが人生の一部になっている。

img20071108112546734
 ところが毎年このカレンダーをお届けしている方から、小松さんの写真はこれからも見られるが、カレンダーの表紙の文章に会えないとのお手紙をいただいた。実はカレンダーの表紙など最初に破って捨てるものだからと勝手なことを書いていたのだが、それも楽しみにしておられたのだ。せっかくの機会だから、ここにこれまでのものをまとめることにした。
 取りあえず、今年2007年はこんなものでした。

私たちは何も知らない
このカレンダーの写真を見たり、自分で外国を旅してみると、
私はほんとうに何も知らないと気付かされます。
それなのに、日本にいてテレビや新聞を見ていると、なぜか
世界のことはなんとなくわかった気になってしまいます。
米国のことも、回教のことも中国のことだって、
まして日本のことには、自分で意見を述べることができるようになります。
でも、ほんとうにそうなのだろうか。
私にとってこのカレンダーは
何も知らないことに気付かせてくれると、今回もまたそう思ってしまいました。

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