旅をしている人
田原 晋

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旅遊びの合間, 公開講座の旅

旅遊びの合間・8  /2015.01

 

旅遊びの合間・公開講座1

「みんぱく連携講座~変化する現代社会」

 すっかりのご無沙汰をお許しください。

 いつもなら、そろそろ旅の計画をお話する頃ですが、今年はとうとう2~3月の旅はあきらめることになりそうです。残念ですが、行けそうにないのです。

 理由はいろいろあるのですが、ひとつはある大学の公開講座に「みんぱく連携講座」というのが企画され、それを受けることにしました。

 1月末から毎週金曜の10:40~14:30という6回連続の講座です。中央アジアとかアフリカなど、ひとりでは絶対に行けない場所の話が毎回聞けるので、申し込みました。ちょっとお高い21,600円ですが、どんな話が聞けるか、楽しみにしています。

 これについては、あらためてご報告いたします。

 

 その前に、ただ今受けていてもう終了する別の公開講座について、旅とはまるで関係ない話ですが、年齢相応のことなので、ご報告することにします。

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本の旅

2.本の旅・加藤典洋「人類が永遠に続くのではないとしたら」

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 旅の前から読みだして、やっと終わりました、いえ終わってからも随分時間がたちました。途中わからないことも沢山あったけれど、面白かった。というより、世界のこれからについてまるで見えなかったことに、やっと希望というか、あぁそうなっていくのかというひとつの方向を教えていただいた。生きていてよかったというか、これで、まぁ安心して死んでいけるな、と思いました。

(ちょっと脱線。これまで本をいくつも読んできて、誰も言わないけれど、わからないけれど面白いという本があることに気付いています。それでも読んでいいのだというか、そういう、わからないけれど面白いという感想。そのわからないままでも、この本はいいと人にすすめることもまた大切だ、と思うようになりました。世の中、わかりやすさだけが、ほめられているように思いますが、これはあまりいいことではありません。)

 

 さて本の紹介。この地球に限りがあることは、みんな知っています。また未来の人類は地球を捨てて宇宙に移住するのだとは、もう誰も信じることができません。といって、地球の温暖化が進んでいて海水面が高くなるとか、炭酸ガスの濃度が上がって住めなくなる、という意見はあるけれど、ほとんどの人は今のままの生活を続けているし、生き方を突然変更するなんて不可能だと思っています。

 最近亡くなった天野祐吉さんは「成長から成熟へ・さよなら経済大国」という本を書いて、江戸時代に帰ればいいとおっしゃったが、ナルホドとは思うけれど、それはムリだろうと思ってしまいます。IMG_0001

 

 では実際、人間はどうするのだろう。この本は、こちらが知る限り初めて、納得のいく未来を予測してくれました。結論から言えば、それは人間自身の考え方が変わって行くというもの。経済発展とは違う方向へすすんで行くことを、人間自身が望むようになっていく。今はまるで信じられないことだと思うけれど、すでにその兆候があることを示してくれていて、そうかもしれないと思わせてくれます。

 例えば、IT関連でマイクロソフトのジョブス氏は儲けたお金を社会貢献に使っていますが、フェイスブック以後の企業家は、もうお金儲けすら望んでいないようです、などなど。実際、経済発展が何時までも続いたら、困るのはわかっているのですから。

 

 これまで人間は、脳(の中の前頭葉)の進化によって発達発展していくものだと思われていました。未開から文明へ、それは一直線に進化するものだと考えてきました。でも、どうもそうではない、という考え方が出て説得力を持ってきました。なにより、人間には、植物的な部分(自分の意志では、どうにもできない心臓や胃腸の機能)があって、それを認めると、知識の進化(結果としての経済の発展)だけを人間らしい行為と考えるのは誤りであることがわかってきました。それは当然のように、思考に変化を与えていくことになるのだというわけです。

 加藤さんは、それを「することができる」から「することも、しないこともできる」と考える(選ぶ)ようになることだというのですが。

 

 いずれにしろ最後は、地球の自然変化と、人間の変化の追い駆けっこになりそうだけれど、少なくも映画の「猿の惑星」(人間が猿の奴隷になる)や「渚にて」(原爆によって人類がいなくなる、そこにワルチング・マチルダの曲が流れて、映画が終わる)になるという未来よりは、納得のいく世界が描かれています。ともかくこれを読んだことで、久しぶりで高揚した気分になることができました。

 

 そしてまた当方には、三木成夫、見田崇介(社会学)、吉本隆明(アフリカ的)、親鸞や多くの外国の学者さんなどなどの、絶賛されるけれど難解でもうひとつ理解できなかった著作の、すばらしさの意味が、やっとちょっとだけ理解できるような気になれたことも、またうれしく、ありがたいことでした。

 

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旅の合間に

2014年11月1日

旅遊びの合間

 

[ 旅の後に ]

 2014年7月のフランスの旅の報告は、これでおしまいにします。もうひとつパリのケ・ブランリー美術館についても報告するつもりにしていたのですが、ズルズルしそうなので終わりにします。

 それより、引き続いて10月に出掛けた、関西日中・寧夏~西安ツアーについて報告しなければなりませんから。わずか1週間の旅でしたが、3年ぶりの中国の変貌ぶりは予想以上のものでしたし、そこで感じたことは、私たちの現在に直結していますから、その報告をすることにします。

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201407フランス

2014年7月21日

旅遊びの合間

ただいま

 18日の金曜日、フランスから無事に帰って来ました。年齢ならではの失敗もたくさんありましたが、ともかく帰りましたのでご報告。行きたい場所(ルドゥの王立塩工場、ポンピドゥーメッス、ルーブルランスなど)はほぼ訪ね、この時期ならではの出来事(W杯決勝戦、パリ祭)もあって、なかなかの旅でしたが、取りあえず帰国のご報告。

 旅日記、これからぼちぼちとまとめますのでご期待ください。では、

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旅遊びの合間

旅の前に・2

 航空券の手配も終わって、旅の準備はそろりそろりと進行しています。やはりパリだけはホテルを確保することにしました。到着の夜は、北駅前の安ホテル、翌朝出発だからアクセスの便利だけで決めました。

 そういう時に泊まることにしているibisというチェーンホテルが、駅前にあったので検索してみると、なんと1.5万円朝食を入れると1.7万というので、あきらめました。何もないというか白壁のIKEA風が結構気に入って、困った時のibisとか最初の夜はibisとか決めていたのですが、最近はマークも変わってすっかり人気のホテルになって、予約なしでは、とても泊まれなくなりました?ヤレヤレ。 それにしてもよく泊まったなぁ、ヨーロッパだけでなくモロッコでもペルーでも~。

 で最後のパリの4泊。考えた末、前回と同じく最初にレビュブリック広場付近、その下町風というよりマグレブの人や黒人の多い場所が結構気に入っています。前回の最初の朝、カメルーンからのおばさんに歓迎されてショックだったことも懐かしい。食堂もわさわさしていて、東洋人の一人であることが気にならない。ネットで探して決めました。今回も運河沿いなど、周囲を歩きまわろうと思っています。

 そして最後は、いちばんパリらしいと思えるカルチェラタン地区の、以前と同じホテルにしました。10年前に泊まったとき屋根裏ではるかノートルダムが見えたと言ったら、その部屋を用意しましたと返事がありました。そういうところが、いかにもパリのプチホテルらしいと、うれしくなっています。いえね、近くのレストランに当時のこちらよりはるかに高齢のおじいさんがひとりで入って来て、ゆっくりと食事していたのを思い出したのです。こちも、もうそういう年齢になっています。

 パリというと、夢の国という憧れと、その反面の黄色い東洋人の自意識過剰が同居してしまうのです。

 

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