旅をしている人
田原 晋

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旅遊びの合間, 公開講座の旅

旅遊びの合間・公開講座6「アンチエイジング4・認知症と若さとは~」

 7回目は、認知症といういま私たち高齢者がいちばん心配している問題。忘れたことを忘れるのが、認知症だという基本から、3種ある(アルツハイマー、脳血管性、パーキンソン)というそれぞれの説明など、全体が要領よく説明されました。とはいえ、人のこころのことはこのように明解に考えられないのではないかという、日頃感じていることを尋ねたところ、思った通り臨床経験が多い方ならではのご返事をいただいて、感心しました。

 この歳まで生きていると、忘れてしまいたいことや、自分に嘘をつくこともある。それを見越して接していただくことが必要だと日頃感じている。また、どんな薬が開発されたとしても、風邪をなおすように、すっきりと「はいなおりました」とはいかないだろう。せいぜい毎日の生活を活発に、周囲とのお付き合いの機会を多くしたいものだと思っています。

 

 そして最終回の8回目は、まとめを兼ねての箴言集「若さとは?」。

 これまで多くの方が言って来た「若さ」についての意見の紹介。かって松下幸之助が紹介して有名だったS・ウルマンの「青春とは人生のある時期のことではなく、心の持ち方を言う~」。ワーズワースの「幼い時も感動したが、今も感動している」という詩。Stand by Meの歌の紹介。そして「実年齢」「肉体年齢」「精神年齢」に分けて考える見方。なんとなく肉体年齢に片寄っていることが感じられる。

 そして最後にユングの「われわれは、何時までも30才のまでの生涯に固執するのではなく、40才には40才の50才には50才の人間の年をフルに生きることが必要だ。60才には60才の味があるはずである。昔からあった「老人の叡智は」どこに行ってしまったのだろう。」 この終わり方は、お見事と感心しました。先生ご自身も若さを実行しておられるようで感心しました。

 以上、半年におよぶ8回の講座は無事に終了。日頃から考えておきたい問題ですが、つい先送りしていますから、ほんとうにありがたいことでした。

次回からは、民博の講座。こちらは、旅に関わるお話でしょうから、ご期待ください。

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旅遊びの合間・公開講座5「アンチエイジング3・話すこと喋ること」

 

 5回目は「アンチ アンチエイジング」と名づけられて何事かと思ったら、お互いがもっと話をすること、コミュニケーションの大切さが語られました。これまでと違って、資料はなく、平易にお話されたのは好感が持てましたが、この授業を最初にしていただいたら、授業を受けるお互いのコミュニケーションはもっと深まったのではないかと思いました。

    とは言え、この授業のおかげで、その日の学食での昼食は大勢の皆さまとご一緒することができた。そして、どこから来たか、なぜ来たか。また日頃何をしているかなどなど、お話ができて、楽しいひと時でした。

     いえ、最初にせっかく8回も顔を合わせるのですから、もっとお互いが親しくなりませんかと提案したのですが、それが「正しいこと」と認められたようで、こちらにはうれしい授業でありました。

    とは言え、あとで考えれば、せっかくの機会ですから最初から学食で一緒に食事をするなどの、教室での講義形式とは違った試みであっても良かったのではないかと思ったりしました。

 

 知らなかったが、この大学には、シニア専修という3年間のコースがあります。3年をかけてじっくりと学ぶことができるようになっています(文学歴史、国際文化、情報の3部門)。その研修生が「アンチエイジング」について研究した成果を発表するということで6回目は行われました。

 皆さま和気あいあいですし、またその準備にずいぶん時間をかけられたことは、よくわかったのですが、どこか自慢話に聞こえたのは仕方のないことだろうと思いました。

    2名とも男性であったことを含めて、私たちは話すこと、相手の立場を考えながら喋ることに、慣れていないというか、そういう学習ができていないのだと、あらためて思いました。

 

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旅遊びの合間・公開講座4

「アンチエイジング3・お化粧と恋」

 3回目は、手鏡を持参せよとのお達し、講師はメイクアップアーティストとある。あっ、お化粧のすすめではないか!これぞアンチエイジングに最も効果的な方法だと信じているこちらには、絶対に受けたい授業であったが、残念なことに半年前から決まっている予定と重なって、受けることができませんでした。

 

 ですから予想ですが、女性の皆さんは日頃は絶対につけないであろう、真っ赤な口紅やアイシャドウ、つけまつ毛などをお試しになったのでしょうか。男性の皆さまはどこまでやられたのか、ぜひ拝見したかった。

 いえ、あるグループ(劇団シルバームーン)に参加しているこちらは、メイクの効果をよく知っています。それは自分であって自分でないお面をかぶることですから、それはココロに大きな変化を与えます。そのことを日常的に経験されている女性は当たり前のことですが、それを思ったこともない男性にとってはビックリ仰天することに違いありません。

 このことは、もっともっと取り上げていただきたいテーマであろうと思っています。

 

 さらに、その次の4回目はもっと驚かされました。タイトルは「恋と愛」となっていて、何事かと思ったら、万葉集、百人一首、晶子、白秋から俵万智までの恋と愛を詠んだ和歌20首を解説するものでした。先生がただ一方的に解説なさるだけでしたが、これは驚くべきものでした。

    ほとんど忘れている感情を、あぁ人はこのような感情を持っているということを思い出させてくれました。アンチエイジングなどという無粋な言葉はまるで使っていませんが、その効果がもっとも期待できる感情であることを、あらためて教えてというより気付かせてくださいました。

 せっかくですから、その中の2首を。

 

・たとえば君 ガサッと落ち葉すくうように 私をさらって行ってはくれぬか

河野裕子「森のように獣のように」

・月が牽く潮は満ち潮 体重を忘れしように抱きあいたり

松平盟子「帆を張る父のように」

 

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旅遊びの合間・公開講座3

「アンチエイジング2・食と運動」

さてアンチエイジングと言えば、当然のようにその生活の場面を切り取って考えることになります。まず、どなたでもお考えになる「食事」からスタートしました。その栄養のバランスは当然として、BMI指数つまり貧血やコレステロールなど、また生活習慣病と食生活の関係など。

恐れ入りますというお話ばかりで、さすが女子大の先生だと、その伝統に培われた専門性に感心させられました。とくに骨粗鬆症が取り上げられたのは、女性の受講者が多いのを見越してのことだったのかもしれませんが、痩せのこちらもうれしいことでした。

それ以上に、食品に書いてある成分表の見方(日本の表示は大変に進んでいて、正確で、それを確認することが大切)とか、CMはすすめるタレントさんの年令を見極めるなど、途中に触れられた知見に感心しました。

ただ日常のおひとりさま生活者にとっては、質問したいことが山ほどあったのですが、それができなかったのがなんとも残念でした。

 

続いて「身体活動・運動」、もと陸上競技の選手だった先生のお話。単なる寿命ではなく健康寿命が大切なのだというお話はもっともだが、ややご自身の出自に片寄っているのではないかと思ったりしました。筋力維持にはきつい運動でなければ維持できないというのは、おそれいりましたとはいえ、せめて歩くならできるだけ速くというのを記憶して、なんとか実行したいと考えました。

このように誰でもが考える当然のような講義が続くのかと考えたら、それは見事に裏切られたりします。8回もあれば、当然のことですが、次回はそのお話を。

 

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旅遊びの合間・公開講座2

「園田学園女子大学 公開講座」

 阪急神戸線塚口駅から歩いて10分のところに園田学園女子大学というのがあります。ここの総合生涯学習センターが企画する公開講座はなかなかユニークで楽しいものです。おそらくこの大学にとって、余技とかサービスではない、欠かせない活動になっているのではないかと思います。

 そのメインの講座に「人間を考える」という連続講座があって、月に一度、ほぼ1年(5月~2月)をかけて8回の講座があります10:40~12:10。開始された当初からもう10年も続いているとのことです。

2014年のテーマは「アンチエイジングのすすめ」で、いろんな角度から、それを語ってくださる。先生のご専門もいろいろで、お互いにまるで関係がないことも含めて、なるほどと考えさせてくれることもまた大きいものでした。214日のあと1回で終了します。

 そこで、この8回のゼミのこちらが感心したことを中心に、簡単にご紹介します。受講者は、所在地の尼崎や西宮の方がほとんどで、神戸からはこちらだけでした。約30名、女性が20名男性10名といったところで、年齢は60代が多いようでした。またこちらのように、この講座だけというのは珍しいようで、皆さまいくつものの講座を受講なさっているようでした。

 

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