旅をしている人
田原 晋

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田原晋のひとり旅

時間があったので、これまでの旅をまとめてみました。自由になって、もう15年もたつのですね。最初は人の後について、それからおっかなびっくり、そして今、遠くまで来たものです。(原本はエクセル)

時期 地域 行き先・国、都市 内容同行者。グループなど、 日数
960827~0909 西欧 アイルランド 小松義夫さんの民家取材のお供 14日間
970206~0214 インド インド・グジャラート州 建築家グループと最後の旅  9日間
970711~0722 西欧 チューリッヒ、ザルツブルグ、ウィーン 息子と姪の結婚式に、そして旅 12日間
980211~0220 USA ホノルル、ロス 甥の結婚式、その後ロスへ 10日間
980522~0608 中東 イラン・ラシット、タブリーズ、ヤズド 小松義夫さんの民家取材のお供 18日間
990128~0207 西欧 パリ はじめてのひとり旅 8日間
990328~0411 インド ブータン、インド・ラジャスタン 和田美登里さんグループと別れ、ひとり 15日間
990529~0603 韓国 韓国・ソウル、安東 小坂希八郎さんと別れてひとり 6日間
000208~0228 西欧 北イタリア(ローマからミラノへ) ひとり 20日間
000525~0602 アジア バリ 民族芸術学会 9日間
000830~0922 西欧 ポルトガル、スペイン北部 ひとり 24日間
010221~0311 インド インド・ケララ州 ひとり 18日間
010830~0919 中欧1 ベルリン、チェコ、オーストリア ひとり 21日間
020204~0226 インド インド南部・カルナータカ州を中心に ひとり 23日間
020902~0919 中東 イエメン一周とクアラルンプール トラベル世界旅行ツアーとひとりクアル 18日間
030204~0222 アジア バンコックとカンボジア ひとり 19日間
030821~0910 中欧2 スロバキアとハンガリー ひとり 21日間
040130~0221 アジア ベトナム ひとり 23日間
040822~0922 中欧3 ブルガリアとルーマニア ひとり 31日間
050204~0224 アジア チェンマイ、ラオス、北ベトナム ひとり 21日間
050830~0927 中欧4 ポーランド、バルト3国 ひとり 29日間
060301~0123 中欧5 旧ユーゴとブルガリア、ブカレスト ひとり、千香子さんの染物展へ 23日間
060823~0913 北欧 スカンジナビア4カ国 22日間
070322~0312 アジア ミャンマー、シンガポール ひとり 20日間
070901~0912 中国1 青藏鉄道とラサ、北京 西遊旅行ツアーとひとり北京 12日間
071126~1129 国内 突然、屋久島へ   ひとり(千年杉と島一周ドライブ) 4日間
080123~0216 地中海1 クロアチア~イタリー(アドリア海岸とナポリ周辺) 25日間
080727~0803 中国2 中国2・湖南省 2008関西日中ツアー(教育支援) 8日間
080829~0912 中国3 中国3・雲南省(云南省) ひとり 15日間
090218~0317 地中海2 イタリア(シシリー島)~チュニジア ひとり 28日間
090624~0626 国内 しまなみ海道 サイクリングと亀老山展望公園  3日間
090726~0806 中国4 中国4・寧夏回族自治区~陝西省~西安 2009関西日中ツアーと陝西省民家、西安 12日間
091020~1030 中国5 中国・四川省九寨溝、黄龍~成都 ひとり 11日間
100329~0417 地中海3  サルジニア島~コルシカ島~ジェノバ~パヴィア  ひとり 20日間

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本の旅

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  あれだけ本を出していた小熊さんがぱったり本屋さんに登場しなくなって、ウツになられたのではないかと心配していたら、なんとこれまで以上に分厚い上下2巻の「1968」を出されて、このためだったのかと納得したのでした。といって、これだけになると、買うのも(各6,800円)読むのも大変。ともかく旅の前になんとか読み終えたいと、最後はもう必死で読んだのであります。

  で感想としては、フームさすがというところ。確かにこの時代のことを総合的に書いたものは、これまでになかった。その源流から各大学の闘争が発生順にまとめられ、そうだったのかと、こちらは何もわかっていなかったと思い知る。何より当時の朝日ジャーナルなどの記事などから、深く考えられた行動と思っていたのだが、そうでもなかったこと。多くの人が参加した運動だから、それはむしろ当然のことなのだと今になって思う。やはり東大でもあったというイメージに踊らされていたということになる。
  その熱気も、「連合赤軍」の事件で急速に消えてしまうのだが、そのリンチという陰惨な行為がなぜ生まれたか冷静に分析され、納得させてくれる。また「ベ平連」という活動が、戦略的にも戦術的にもいかに稀有で見事な活動であったのかということが、ここだけは臨場感あふれる筆致で紹介されている。
  もうひとつこのうねりから生まれ、フェミニズムという大きな実りを得た「リブ」の運動も当然のこととして触れられているが、それとは直接に関係のない活動も様々にあっただけに、ここは逆に田中美津という個人の活動に絞って語られている。これは異論が出ることは承知のしかしよく考えられたまとめ方だろう。
  結論として、後進国であった社会が高度成長という先進国の仲間入りをした、そこに起こった生活や社会のシステムや人の考え方(モラル)の変化が生み出したキシミが起こしたもの、時代の産物であったということになる(なんて一言にするのは問題で、ここは読んでいただかねばということになるのですが)。
  あ、それから読みながら、沢山の登場人物が今どのような生活をなさっているのか、下世話な興味を抱いたのですが、それも最後に、それぞれの方が今それをどう思っているかの発言がまとめてある。そこに紹介されている当時の肩書と現職を見ながら、その方の人生がどのようなものであったか類推することもできました。


  以上の分析を見事だと納得するのだが、ひと回り上の世代である当方が思ったことは、ちょっと違う。熱気のように盛り上がった社会活動を、収束させることはほとんど不可能なほどむつかしいことだ。いや主張してきたことを変更することさえ、人間の組織はできないでいる。
  その例を太平洋戦争で思い知っている筈なのにわずか30年後の「1968」ですら、それは参考にされなかった。つい最近は、密約への対応すら実に下手な方策しか取れなかった。といってこれは私たち日本だけのものではなく、ナポレオンもヒットラーも失敗したし、ベトナムでの教訓をアメリカも生かしていない。
  ということは、地球の未来を考えて経済成長を止めることは、やはり不可能なことかもしれない。人間はダメだ危険だと言いながら、滅んで行く運命にあるのだろうか。

  *あ、これで明日、出発することができます。バイバイ。

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これも旅遊び・高松

2010年3月22日

旅への思い

  いえほんの1泊ですが昔の仲間とクラス会を、高松でしました。
  泊まったのは、庵治(あじ)温泉の観光ホテル。温泉のお湯の良さはわからなかったけれど、海のすぐ傍、部屋からも浴室露天風呂からもすぐ前に海が見えて、とてもすばらしい。食事もおいしく、また来たくなりました。
  訪ねたのは、四国村・四国の民家を集めた大きくない野外博物館。民家そのものももちろんいいのですが、彫刻家の流政之さんが参画しているためか、民家の配置というか修景がステキでとても気に入っています。でも入り口にあった昔ながらのうどん屋さんがなくなっていました、この讃岐うどん人気の時代なのに。
また、近くにはアメリカで大変注目された家具作家、ジョージ・ナカシマ記念館もあって、こちらも楽しい。購入できることも知りました。
  翌日は、イサム・ノグチ野外博物館。事前にハガキを出して予約するのですが、学芸員さんの説明があって、2100円の入場料を高いとは思わないほどにすばらしい。10年前は確か誰もいなくて勝手に動きまわったのですが、若い人や外国の方も多くすっかり国際的になっていました。ただ、写真を一切撮ってはいけないと言う。作品はともかく、作業場所であった白壁の建物や石を積み上げた塀、屋島の平らな山と反対にあるのこぎりの山の眺めを取り入れた場所、菜の花が咲き柳の新芽が美しい風景すら撮ることができない。これはいささか横暴で、何より国際標準のマナーに反している。それはおかしいと学芸員さんに言ったけれど、聞く耳を持たれただろうか?

  と書いて気づくのですが、四国の屋島とその東側あたりは、眺めというかただぼんやりとする場所として最高なのですね。陽が射すと眺めはさらにやわらかくなって、のたりのたりという気分になります。7月から、対岸の直島など7つの島をむすんで「瀬戸内国際芸術祭2010」が開かれることになっていますが、この楽しもを加えることができればさらに素敵でしょうね。

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旅遊びの合間

なんとなく本屋をのぞいていて、上記の本を求めました。1964年生まれの映像作家、こちらは存じ上げなかったが有名な方。その旅とても忙しいものだが、現在の技術を使いこなすとそういうものになるのかと、興味深く拝見しました、そこでその紹介を。

まず旅のことを書こうとすると、どなたもお気付きになるこの国の後進性について。出国は13位、受け入れは30位。鎖国的な政策が、国際競争力の低下と、高齢化による労働力の低下を招いたと言う。さらに出国を人口あたりで見ると日本は0.14回、台湾0.23ニュージーランド0.33。イギリスは1.15回で第1位。しかも若者が減って、老人が増えている。この本では触れていないが、日本の海外旅行の大半がツアーだから、参考にする人は彼が考えているよりはるかに少なくなる。
で最初はガイドブックについて、世界がいかに充実しているかが例を上げて紹介される。それはこちらの旅でも同じことで、仕方なしにロンリープラネットを求めることが少なくない。

ただこれからは大きく違う。こちらは荷物を持って目的地を通過していくがそれは昔風で、今は拠点都市(ハブ)に荷物を預け、手荷物だけで旅行するのが主流になっているらしい。格安航空会社LCC(Low Cost Carrier)ができて、そちらがはるかに安く快適に旅行できると、驚くような実例を上げてみせてくれる。買い物、観光、農家に泊まるアグリツーリズム、そしてレストランなど。
そのためには情報を入手しなければならないが、それはインターネットを使いこなす。その使い方をいろいろ教えてくれる。旅の間も、パソコンは欠かせないことになるが、それと同時に携帯電話もナビゲーターとして使う。その都市で求めて使いこなすと、いかに安く便利であるかが教えられる。
そして最後に、持参する荷物(七つ道具)とパッキングの方法。これは見事だと感心し、真似しようと思うことも少なくない。といって洗たくはしないという彼の方針と、こちらはあまりに違う。

考えてみれば、彼とは時間の持ち具合が決定的に違っているし、またこちらが旅をするのは彼が活用する現代の技術から離れることでもあるのだから、それは仕方のないことだろう。
こちらは気持ちの良さそうなカフェでただぼんやりと坐るために旅をしているみたいなものだし、彼のようにやるべきベスト10を決めてあれもこれもと手に入れるのとははるかに遠い。持ち帰る物にしても、求めてきたCDは情報なしのものが多くてパソコンでは聴きにくいものになってしまう。*
ひとつだけ、このところ世界のハブといわれる空港のソファで寝ている人が結構いて、なぜだろうと思っていたのだが、その理由がなんとなくわかったのはうれしかった。
ま、それぞれにいろんな旅の仕方があることが豊かなことで、彼もそれをすすめている。旅先で会えばいろんな話ができて、結構話が合うだろうと思う。

*わかりにくくてゴメンナサイ。私家版のCDは、それで一括されてしまうので、トラックの番号で並べられてしまう。例えば、こちらのパソコンでは、中国の民謡、クロアチアの音楽祭入賞曲、ロマの演奏が番号順に1曲づつ並んで、どうも聴く気になれない。

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旅遊びの合間

 ハイチの地震から、もう2週間がたちました。
現状が報告されるにつれ、大変な惨状であることが報告されていますが、
この国の栄光と不幸の歴史について、解説されないことに大きな不満を覚えています。
そこで、遅ればせながら~

  1804年フランスから独立。1492年コロンブス到着後スペイン領となったが、1697年フランスに割譲されサン・ドマングと命名され、18世紀には黒人奴隷制によるプランテーションが発展して砂糖、コーヒーの最大の生産地になって「カリブ海の真珠」と呼ばれた。
1791年、黒人が一斉蜂起し、12年に及ぶ激しい戦いの中で奴隷解放を実現。さらにナポレオンの派遣した軍隊を破って独立を達成した。ラテンアメリカで最初の独立国で、史上最初の黒人共和国である。
  ところがその後、諸外国からの認定は難渋をきわめた。アメリカ合衆国の承認(黒人奴隷制度を温存していた)は、1862年。ラテンアメリカ諸国は無視、フランスは1824年、大変な賠償金を要求して(1億5000万フラン・ハイチの年歳入額の10年分、完了したのは約60年後の1883年)やっと承認。それに続いてイギリス、デンマーク、オランダ、スウェーデンが承認した。
(以上、「植民地責任」論 編者・永原陽子 青木書店、第5章 ハイチによる「返還と補償」の要求 浜忠雄より)

  この国が、カリブ海諸国で最貧国となったのは、以上の経緯さらにその後の国の体制がある。「植民地責任」という追求もあるのだが、それはこれからの問題だ。

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