旅をしている人
田原 晋

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旅遊びの合間 の記事一覧

旅遊びの合間, 旅のTシャツ

  次の旅まで しばらく時間がある。片づけをしようとして、捨てる運命にあるTシャツについてまとめることを思いついた。色落ちした写真もあって申し訳ありませんが、しばらくお付き合いください。10回くらい続きます。
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  旅先でTシャツを買う。日常着であると共に、自分へのお土産でもある。観光地の広場の屋台や市場で、その国の名前の入ったシャツを売っている。
まず最近行ったモロッコ。国旗にあるマークとアラビア語と欧米語で書かれた国の名前、赤と白の2種類があった。国旗は赤の地色に緑のマーク、緑のシャツがあっていいと思ったがなかった。
  さて、この国名入りのTシャツ、どの国でもありそうなものだが、これが意外にない。というより買う気になるデザインのものがないというのが正しい。このモロッコは、とてもいいデザインだと気に入っている。読めないアラビア語があることで、エキゾチシズムを満足させてくれる。国旗のマークも、なかなかのデザインだ。文字の大きさ、全体のバランスも良い。
  なによりデザインをしたという感じのない、さりげなさがうれしい。こういうのに出会うと、その国のセンスの良さまでうかがわれて、これからの旅への期待まで大きくなる。

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旅遊びの合間

[ページ開設だから特別のレポート・1 ]これからは、女が日本を救うのか?

テレビを見ていたら、女性指揮者の三ツ橋敬子さんに作家の石田衣良さんが「女らしい指揮」と言われることをどう思いますかと尋ねた。しばらく考えて「私は女性ですし、そこから離れることはできませんから、そう思ってもらえるとしたら、うれしいです」と答えられた。この答え方は、女子大の学生さんに見られるという発想と同じだ。女らしい女も男らしい女もそこには普通にいるのだから、それでいいという対応だ。

演奏家の世界は、女性の方が多いから「女はこう、男はこう」という思い込みからは遠いし、そういう発想がもともとない。連れ合いがピアニストだったから、そのことはよくわかる。

 

ところで、阿部首相がアベノミクスの延長線上に女性をおいて、「これからは女の方にがんばっていただく」と発言した。待機児童をゼロにするとのことで、女性市長の横浜市の試みたことを全国展開しようということらしいので、ちょっと感心したが、発想は少し違う。もっと働いてもらい、女性取締役が一人はいるようにしてもらうとのことであり、いちばんの問題といえる最低賃金を上げようとか、契約社員という身分を改定しようという発想はまったくない。

故郷に「男なら」という民謡のあるお国ならではの発想のようだ。よく憶えていないけれど「女でも お槍かついで出陣しよう ぴぃひゃら ひゃらり~」というような歌詞でした。

 

その国会中継を見ていたら、そこにいる女性議員の皆さまにはひとつのタイプが感じられた。妙に女性らしいのだ、衣服も表情も言動も、別に媚びているのではないが、女性であることを目立つようにしていらっしゃる。男性の議員の皆さまは、女性とはそういうものだと思っていらっしゃるのかもしれない。そういえば、取り囲む女性アナウンサーもどこか女や若さを目立たせていらっしゃる?そういう方がまだいらっしゃるように思う(いえ、ほとんどまるで知らないことですが)

 

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旅遊びの合間

[ページ開設だから特別のレポート・2 ]生活を、どうしようと思っているのだろう?

 

レポート・1で紹介した新しい?傾向はすでに庶民の手の届く場所でも始まっているようで、スタートした大阪駅北のフロントには、先端技術の展示場とのこと。でもそこに繰り広げられる世界は、テレビで見るかぎり、現在の私たちの生活とどこか違っているような気がする。こちらの生活が時代遅れなのはわかるが、私の生活をどう伸ばしてもそこにはつながりそうにない。いや、つながりたくない。

 

例えば、そこで作られている野菜はどう見てもおいしいとは思えない。それは2流の代替品の野菜なのに、誰もそう思っていないようだ。

またショウルームで展示されている家電製品の対象は変わらず専業主婦で、ネットの利用とかで人とのつながりを拒否する機能が満載されているのに、それを変だと思う人もいないようだ。その住まいも15年後40年後~の変化を考えると、いま何とかしたいいえ何とかせざるを得ないと苦闘されている新しい傾向やスタイルがほとんど入ってくると思うのに、もったいないことだ。

言ってしまえば、普通の人が過ごしている毎日の生活を、知ろうともしない人の発想のようだ。生活がどうなるのがいいか、どうしたいか、そちらから考える姿勢が感じられない。

そこにそびえるほとんどが空いたままになるビルは、野菜工場になることが期待されているのだろうか。専門家という職種の人がお考えになることが、どうもわからない。

 

そんな時、朝日のトップ記事で、ユニクロの柳井会長が正社員の給料を世界統一にしていくとの発言。でもそのどこにも、「そもそも給料は何のためにあるのか~最低どれだけなければ生活できないのではないか」というような発想は皆無であった。記者の人にせめて「人は何のために働くのか」と尋ねて欲しかった。

 

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旅遊びの合間

[ページ開設だから特別のレポート・3 ]

大阪駅前の巨大樹木

大阪駅前の丸ビルに蔦をからませ、巨大な樹木にする。建築家の安藤忠雄さんの提案だ。さすが発想がでかいと、うれしくなった。もう取りかかったのかと、現場をのぞきに行ってみた。

まだ工事前かと思ったら、30cmくらいの植木鉢が並べられテグスが葉の伸びるのを導いている。マンションのテラスの家庭菜園のようだ。どうやら「ま、こんな具合やから、頂上までには20年はかかりますわいな」というジョークだ。こちらはもちろんだが、安藤さんだって20年後があるかどうかわからないのだから、笑っておくしかない。

昨年だったか甲子園球場の改修で、壁の蔦がすべて伐採された。それは巨大な樹木になっていた。建物を緑にすることは、緑と格闘することになる。樹木は、外に見える幹や葉の部分と地下の根っこの部分が半々と考えるのが、常識だ。予想以上に大きくなって、建物が持たないと、切り倒してしまうことになる。甲子園だってその例と言える。とはいえ、今度も蔦を育てるのだと、頑丈な鉄柵が設けられている。

でも世界には、樹木の方が建物を倒してしまった例が少なくない。こちらが見たのは、アンコールワットのお寺のひとつ、そして台南・安平の倉庫。どちらも南方だけあって、緑に勢いがある。特に後者は、根が蛸の足のように建物全体をおおいつくして、屋根の上で緑が勝ちどきを上げている。もちろん人もそれを応援して、根っこを支えたり通路を設けたりして、観光名所にしている。

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ところで、せっかくの機会だから、安藤さんお願いがあるの。もう何度も言っていることだけど、御堂筋の銀杏の木、あれをもっと元気な大きいものにしてください。あんな小さく細い、貧相で元気のない並木を大阪のシンボルなんて言うのは、恥ずかしい。周囲のビルのことより、樹木の方が肝心なのだから。それを2倍の高さと太さに育てることができれば、周囲のビルの高さも気にならなくなります。

大阪の人とくに市長さんは、パリの大通りを、いえ東京の表参道を、いえいえ万博公園のプラタナスの並木道ですら、歩いたことがないのかしら?

 

 

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四川でまた大地震

2013年4月23日

旅遊びの合間

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四川でまた大地震

四川でまた大地震が発生した。震度7とのことだから災害は発表される数字とは大きく違うだろうと思ってしまう。死者は千をはるかに超えるのではないだろうか。また世界中からの援助の申し出を断っているが、足りているということと同時に、災害地に行ってもらうことができないのではないだろうか。

と思っていたら、朝日22日朝刊の1面トップに橋のこちらの土砂くずれの場所を歩いている人の写真が掲載されている。あ、やはりまったく同じだと09年秋の風景を思い出した。新聞の写真には写っていないが、この川の両岸はたぶん2~300mはある切り立った山だ。道を修復することは新たな土砂崩れを誘うことになるので、余震を怖れながらこのように歩くしかないのだろう。ヘリコプターを飛ばすには被災地にどれだけ平地があるかにかかる。そこからまた、写真のような山道があるだろう。各国の援助隊が2次被害に会う可能性があるから、来て欲しくても断らざるを得ないというのがたぶん真実だろう。

08年に四川大地震があった。その1年後その場所をバスで通ったのだが、対岸に土砂崩れで埋まったままの道路が放置されていて、今走っている道は震災後に新設されたものだと気付いた。もし今地震が来たら対岸のようになるだろう、確実なことは地震の前には、こちら側の方が道路を作るには条件が悪かったに違いない。でもそうする以外に道を確保することができない。とすれば地震がないことを祈る意外に方法はない。

中国の自然は、日本の常識をすべて越えている。そう思った方がいい。

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